ブログトップ >> カテゴリ別[ か行の著者 ]

ピンクとグレー

amazonでチェック

ピンクとグレー

amazonでチェック


関連する本


この記事へのリンク | コメント(0)  | トラックバック(0) | か行の著者

極北クレイマー

amazonでチェック

極北クレイマー

これが現実なのでしょうが、小説としては・・・
確かに海堂さんが書かれているのは現場からの実直な意見であり、医師から見た現状なんだと思います。
前作、『イノセント・ゲリラの祝祭』も、そうでしたよね。
『チーム・バチスタの栄光』『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラル・ルージュの凱旋』『ブラックペアン1988』までのミステリー色の濃い作品が私は好きでした。
この作品、まず今坂のキャラクターが伝わりにくい。
姫宮が出てきてピオ退治するシーンは、なかなか面白く、彼女の大活躍に大満足だったのですが、それも尻つぼみで撤退。
腐敗した市民病院の現状はリアルに描かれているのですが、三枝医師の逮捕、病院再建への解決策が見出されないまま話自体も尻つぼみで中途半端。
最後に救世主として現れた世良先生。
こんなキャラでした?
それにこれがこの物語の結末だとしたら、お粗末すぎ…。
不完全燃焼のまま終わった感じです。
いつもの通り、あちらで見かけた人、こちらで見かけた人が登場します。
でも、この作品ぐらいから、なんだかそれさえしていればファンは読んでくれるだろう、満足してくれるだろうといった感じがしてしまいました。
とても残念です。
作者の思いと、読者の思いがすれ違ってしまっているのでしょうか。

面白いけど、単品としてもシリーズものとしても中途半端では?
これまでの著者の作品と同様、謎解きの面白さと、医療問題への鋭い指摘 を が期待して読みましたが、産婦人科の医療事故逮捕・地方自治体の破綻と市民病院の惨状・医療業務機能評価機構の問題 と取り上げたテーマが多すぎるのか、切れ味の鋭さに欠けるように思えた。
他作品のストーリーとのからみ とかもちょっと中途半端な気もして。(忘れちゃってる分もある)
登場人物の愛すべきキャラは健在で、最終章に語られる「地獄の逸話」のくだりが印象的だったので3点にしました。

スターウォーズ・サーガ?
スターウォーズ・サーガならぬ海堂サーガとでも呼べば良いのか?
初めて海堂作品として読んだ「チーム・バチスタの栄光」から、今後の作品は
田口・白鳥が主役で書かれるものと思っていたら、速水等のニュー・スターが次から次へと生まれている。
まさに、スターウォーズの真の主役がルークでなくベイダーであったと6作見て初めて判ったように、
海堂作品もその真の面白さは我慢強く新作を順に読んで行かないと、その全体像を知ることは出来ないと思います。
また、その真の評価も下せないのでは? これまでの色んな方の評価も良い意味で再考されることを期待しています。
今回4点としたのも、続編となる新作の発売を待ちながら完結編への加点分としたいと思ったからです。

全部読まなきゃ!
面白いと思います。姫宮のキャラクターも立ってきたし・・・ただ、シリーズ全部読まなきゃ、面白くないと思います。

今中先生、逃げるべきか留まるべきか、それが問題です!
週刊朝日に2008年1月から12月まで連載された小説(非ミステリー)。
崩壊する地方自治体小規模病院(夕張市立病院がモデル)の実態を背景に、
産科医療訴訟(福島県大野病院事件がモデル)が描かれています。
働く意欲に欠ける病院職員、医療を理解しない自治体職員、医師に手錠をかける警察・司法。
テーマは重く厳しいですが、おなじみ姫宮の登場場面ではユーモアありで楽しく、一気に読めました。
(なぜこの病院が臨床研修病院に指定されているのかは疑問ですが…)



amazonでチェック


関連する本

ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて
ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて

パラドックス13
パラドックス13

イノセント・ゲリラの祝祭
イノセント・ゲリラの祝祭

ひかりの剣
ひかりの剣

夢見る黄金地球儀 (ミステリ・フロンティア)
夢見る黄金地球儀 (ミステリ・フロンティア)


この記事へのリンク | コメント(0)  | トラックバック(0) | か行の著者

乳と卵

amazonでチェック

乳と卵

最初は読みにくかったが・・・
最初は何とも読みにくい文章だなあと思っていたが、読み進む内に苦ではなくなりました。
樋口一葉のオマージュだという解説を読んで、納得しました。確かに、長い文の連続でした。少女の名前も緑子というのは、「たけくらべ」の美登利から採ったのかな?

物語は、コンプレックスから豊胸手術をしようとする母親巻子、その娘で初潮への不安と母への愛憎から喋らない緑子、東京でひとり住まいの語り手で巻子の妹夏子の3人だけが登場人物です。夏子の家での二泊三日の生活がすべてです。
内容が内容なだけに、男性の私としては解らないところが多すぎますが、話としては結構面白いと思いました。
文章全体も起承転結がしっかりしていて、しかも、ラストのクライマックスの卵のシーンは最高でした。

純文学として強力。ラストが凄い。
ほとんどの芥川賞選考委員が賛成したのも納得できる作品。
読みにくい「小さな話」であり、純文学純文学している。しかし純文学らしい深く鋭い味わいも確かにある。
乳と卵子のつながりは選考委員が選評で述べていたようにもう一つストレートには腑に落ちないが、日記をつけ辞書を調べ言葉の意味に拘る喋らない緑子(小学生)が、物事の根源を哲学的に探っているのに対して、貧乳で豊胸手術を受けようとする母(中年女)「ほんまのことなんて、ないこともあるねんで」と応じながら、二人が激しく衝突するクライマックスは、表現力でも相当に高いものがあるし、意味を考えても、鮮烈だと感じる。
前作とも構造が似ていて、(日記が出てきたり、クライマックスが騒動であること等)、この作家に幅の広さがあるか疑問もあるけれど、この小説は「純文学としては」、やはり腕っ節の強い、なかなかの作品であると感じました。


文体のリズム
皆さん言われているように、関西弁でとうとうと流れ続く文章が
独特の味で、楽しんで読みました。
ただ関西弁を自分の言葉としないので、文体による効果と関西弁
による効果との区別がつかない。もちろん両者相まって著者の文
章なのだろうけれども、関西弁での微妙なニュアンスや意味合い
がわからない自分としては、本当に味わえているのか?も確信は
もてず、やや不安というか、損してるかも感があります。
この文体のまま、標準語に変換したらどんな感じか読んでみたい
ものだと思いました。
内容については、たいして中身はないというご意見もなるほどと
いう感じですが、女家族で育ったためか、母親と娘の葛藤や、つ
いにふたりの間の壁が崩れた場面は心うごくものがありました。

消化不良だからこそ面白い
 文章が長くて読みにくいのか、だからこそ面白いのか、賛否が分かれているようですが、一つ一つの文が長いのだがシンプルでわかりやすい表現、ごちゃまぜな独特のリズム、一つか三つが妥当なのにあえて二つの視点。これを私は面白いと思い、むしろ読む力が伸びたとも思います。

 ストーリーは、女なら誰にでもある体の悩みとの葛藤と、「どうしていいかわからない」親子関係を娘とおばさんという視点から描いてあり、クライマックスのシーンはそれまでの煮え切らない流れを一気に洗い流してくれる爽快さがありました。

 ページ数も少なく展開も大きくないので物足りない感はありますが、「なぜかわからないけどよかった」感じがして、「おまけ」の短編もありチョットお得な本でした。

不思議な文章ですが
今まで読んだことのない独特の長々と続く文章にははっとさせられたが、実際に中身がある作品かと言われたらちょっと疑問。
最近の芥川賞は話題性や作家の経歴重視で、文学の質とはもはや違う気がする。

しかし不思議とこの方の次回作もぜひ読んでみたいとは思った。

amazonでチェック


関連する本

私の男
私の男

わたくし率イン歯ー、または世界
わたくし率イン歯ー、または世界

先端で、さすわさされるわそらええわ
先端で、さすわさされるわそらええわ

頭の中と世界の結婚
頭の中と世界の結婚

文学界 2008年 03月号 [雑誌]
文学界 2008年 03月号 [雑誌]


この記事へのリンク | コメント(0)  | トラックバック(0) | か行の著者

陰日向に咲く

amazonでチェック

陰日向に咲く

すごい!!の一言
最初の何話かは、ちょっと前の話とつながっているという内容でしたが、最後の話の最後の最後に「あぁ〜〜!!!」という驚きと感動が待っていました!
全てはこの最後(?)の一言の為にあったのか〜!みたいな。
初めてとは思えません!
すごい、劇団ひとり!
読むべし!!

驚きました
以前からその評判は知っていましたが、今回実際に読んでみて成る程と納得しました。
とにかくオチがいい!
今にも涙がこぼれそうだったのに最後にきて大逆転。
「さっきの胸キュンをどうしてくれるのよぉ〜」と突っ込みたくなる巧みさに脱帽です。
一編、一編独立していながら、登場人物が思いがけないところでつながっていて書きぶりも自然体。
このごろはあまり食指が動かなかった小説で、「面白い」と感じたのは久しぶりでした。
今後の作品にも期待したいと思います。


笑いと涙を体感
日常にある環境のあたりまえの世界をさまざまな登場人物の視点から描かれたオムニバス作品。
この人物がここで交わってくるか!?とかこの話がこんなオチになるとは!?と驚かされた。
小説としては少々粗削りな所はいたしかたないが昨今の大賞受賞作品にも劣らない笑いと涙を体感できる作品と感じられた。
発行から2年、映画にも期待したい。

平川雄一朗監督/出演 岡田准一 宮崎あおい 伊藤淳史 緒川たまき ほか
http://www.kage-hinata.jp/index.html

やばい
2006年一月に発売され、数か月経って作品です。
当初、どうせ芸人本だからと敬遠をしていたのですが読み始めると没頭してしまい、数時間で読み終わってしまいました。
確かに語りが、劇団ひとりさんぽいのですが、慣れれば問題ないです。
オチ、登場人物のリンクの仕方などうまいです。
まさにビギナーズラックにしてはうますぎる。
もう2作くらいかいてもらわなくちゃ!
と言いたいです。




陰日向は意外と暖かい
「タレント本」ってどうせ自分で書いてないんだろうなぁって半信半疑になる。
そんな疑いが時折、顔を出し、純粋に楽しめないからあまり買わないことにしている。

ただ、『週刊文春』での劇団ひとりの連載を見て、
そんな疑いはすっかり晴れてしまい、すぐさま購入。

読み始めても期待を裏切らない内容だった。
人生ウマく行かない人達の自問自答型でストーリーが進んでいく。
それが、馬鹿馬鹿しくも、豊かな妄想でニヤニヤしてしまう。
その自問自答も最終的に答え(救い)が出るわけではないのだが、
そんな彼らを蔑んでいるのではなく、暖かい視線で見つめているところがいい。

読み終わると、耳慣れなかった「陰日向」という言葉がしっくりくる。
その暖かさは、どこか劇団ひとりの芸風にも通じている気がする。

決して明るい話はないが、どこか清々しさを覚えるいい小説だ。

amazonでチェック


関連する本

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

ホームレス中学生
ホームレス中学生

ドロップ
ドロップ

14歳
14歳

一人二役
一人二役


この記事へのリンク | コメント(0)  | トラックバック(0) | か行の著者