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告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

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告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

「さわりだけ・・・」なんて思って開いたら、作者の罠にはまります。
面白かった。
一気読みです。

最高の復讐方法ですね。

湊さんのクールな文章に惹かれます。
キンパチ先生を小ばかにしたとこなんて、笑えます。

映画も楽しみです!

「嘘をつく」という知能
ストーリー(というより登場人物)に惹かれていきました。
→ 魅力というより興味というのかな。。

各章ごとに、
登場人物がそれぞれ自白していくのですが、、、

・事件の真相を考えるのに、
 みなの自白のうち何をどこまで信頼して良いのか?

・自白のうち明らかに嘘をついているのがわかっても、
 それがどんな嘘なのか?
 * 自分を守る嘘なのか?
 * 人を傷つける嘘なのか?
 * 誰かを庇う嘘なのか?

そういったことを考えていると、、
動物的本能を超えた「嘘をつく」という知能を持つ人間。
人の心って本当に奥が深いなぁと気付かされました。

第1章だけで良かった・・・
この本の第一章は凄い。頭から汗が出ます。でも第2章以降は・・・
話の整合性を取るために、段々無茶な方向に進んで行きます。

何がそんなに嫌なのか?これは読んだ人それぞれだと思いますが、
自分は読み終わった後、最後の結末(これは最悪です。意味分かりません)
を見て深いため息をつきました。

本当に第1章で終わりにしておけば、記憶に残る短編だったのに・・・
と残念でなりません。

告白


読書が苦手な私でも
スラスラ読めました(^p^)

読みやすいし、
話に入り込んじゃいます!

ぜひ読んでみてください☆

どいつもこいつも醜いですねw
本屋大賞に選ばれ、映画化もされるということで、この度小説を買って読んでみました。

読み終わってまず始めに思った事が、登場人物が全員、自分の欲望だけで行動している点です。
湊かなえさんの文章力が素晴らしく、それぞれの人物の視点でそれらしい事をみんなが語るので、
「あ、この人にはこんな感情や過去が・・・」と感じ、登場人物を美化してしまう方向に、知らないうちに持って行かれてしまいました。

でも、どんなに綺麗な言葉で着飾っても、この登場人物達は結局自分の欲求を満たす為だけに最善の選択をしているだけ。
自分の為なら、相手の命や人生なんてどうでも良いと思っている点ですごい恐怖を感じました。
これって、現代社会の縮図そのものではないかと思いました。

この世の中は、様々な人の感情が入り混じり形を成していると思います。
この作品の登場人物達も、『何で子供を学校に連れてきているだ?』『どうして、担任じゃなくて違う先生が来るんだ?』と
自分に都合のいい解釈ばかりをして、一番重要な『なぜ、来れないのか?』『どうして、子供を学校に置いておかなければならないのか?』という
一番重要なことを考えるのを放棄しています。
こういった安易な考え方が、モンスターペアレントや学級崩壊などを生み出す原因になっていると改めて感じました。

現代の人間の心に巣食う暗部を一人称視点で見事に描き切った本屋大賞納得の作品だと思います。
様々な解釈で楽しめる作品だとは思いますが、私はなぜこの様な結果になったのかを深く考えることで、少しは世の中がいい方向に向かうと思いました。

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スカイ・クロラ (中公文庫)

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スカイ・クロラ (中公文庫)

ある意味、不思議な作品。
映画化の話が出る前に読んだのですが、これが果たして魅力的な本なのかは、かなり疑問なところです。
この疑問は作品そのものよりも、むしろ作者に対するものが大きいのかもしれません。
というのも、小説内に使われている表現自体は悪いものではないのに、キャラクターの行動や全体の流れ、小話などは空回りな感じ。
これはこの作品だけでなく、作者の他の小説に対する総評として、自分がずっと抱いてきた感想です。

シリーズものなので、あえてこの巻では話の流れを理解できないようにしたのかもしれませんが、これは逆効果だと思います。
少し、狙いすぎた感じがしすぎていて…このあとのシリーズも読んでいくたびに、ニヒルに構えている感は否めないです。

人気は高いようですが、過度の期待は禁物。むしろ、こちらもニヒルに構えて読んでいくと、良いかもしれません。

私ははまれなかった。
映画のCMで興味を持ち、書店でこの本を見かけて絵に引かれ手に取りました。読んだ感想ですが私は、友達から自分の知らない人物のどうでもいい噂話を、聞かされたような遠さを感じました。主人公と気持ちが重なるっていうか感情移入して読み進めていくスタイルではなかったように思います。主人公のキルドレという特性上、この小説も感情の温度が低いのではなく「遠くに」感じました。過去にサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読んだときに同じような心に引っかかるものが何もなく納得いかない気持ちになりました。この小説にはサリンジャーの小説の冒頭が章ごとに引用されていたので、本当にサリンジャーのテイストだな・・って思いました。あらためて、サリンジャーの小説は私には肌が合わないのだなと思い、そして似たようなテイストの「ただあること」だけを「ただ感じたこと」だけを並べて、言えば単調な誰かの日記を読んだような文体が私にはもの足りず不完全燃焼でした。主人公の感覚だけをのせたような文体。狙って書かれているだろうから、これはある意味すごいこと。作家さんの腕前は確かでしょう。でも、私には温度があわなかったです。私は感情移入していけるスタイルの小説が好きなんだな・・・と今回勉強になりました。図書館で見つけたら暇つぶしに読んでみるかもしれないけれど、自分ではお金を払って続きを読むことはないと思います。あくまではまれなかった私がここにいた。。。という個人的感想です。追記・・・読んでから一週間たちました・・・不思議なんです。続きを読みたい私がいます。でも、このスカイ・クロラの話読んだはずなのに、全然思い出せません・・・。なので二回目読んでます。こんなにすぐに二回目は読めないはずなのに、全然読めます。二回目読んでると、単調な文体が「詩的な文体」と感じています。なぜ??とりあえず、がっかりしたくないので、もう一度読んでみて続きを買うかどうか検討中・・。つまらない・・って思ってたんだけど、誰かの日記(日記みたいな文体だから?)は読みたくなるものだからでしょうか・・・?

これは最終巻じゃありません
最終巻と言っている方がいますが、これは第一巻です。 ご注意を

冷え切ってない
完全な他人の死には一応無関心でいられるけれど
仲間といえる存在に対しては、必ずしもそうではない。
確かに冷めてはいるのだろうけど、そういう点でやはり彼らも人間なのだろう。
だから、苦悩をぬぐい去ることはできないし、何よりも生きていかなければならない。

パイロットという職業と自身の在り方のせいで
意識せざるを得ない「死」、そしてそれを不本意な形でしか得られない彼ら。
どうあがいても結局「それしかできない」の繰り返しで
気づいたら自らを把握する機能すら失ってしまっている。
そして何もかもを失った彼らは、殺してもらうために空を飛ぶようになる。
誰もが忌み嫌う戦争がもしかしたら彼らにとっての、唯一の救済なのかもしれない。
子供である限り、大人による呪縛から逃れられないのが悲しい。
もはや子供であることを捨てた、というだけで、ルール違反、というような気さえする。


たまに「結局何が言いたいんだろう?」と思わせるような部分があって
文章に対し、ちょっとちぐはぐな印象を抱きましたが、綺麗な作品だったと思います。
ただ、裏表紙のあらすじは余計のような気も…
作中では少しずつ核心に触れそうで触れないくらいに語られていき
終盤になってようやくたどり着く「キルドレ」の真実が
たった一行で簡潔に記されている(!)
また「戦争がショーとして成立する」というのも適切ではないかも…
(個人的に、ですがかなりの誤解をしました。しかも先入観ってそう簡単には拭えない)

…ところで映画公開に伴い文庫版のみ装丁が変わるみたいですね。
単純な綺麗さを実現させている表紙だったので、残念です。

ふしぎな空気感を持つ戦記物。ファンタジー?SF?
押井守監督の次回作ということで森さんの名前を知りました。不思議な空気感を持つ作品で、あまりほかに類を見ない小説だとおもいます。五連作の初め書かれていながら、最終巻というループのような形式。飛行の描写は、宮崎駿チックで、情景が目に浮かぶようです。このシリーズで、森博嗣ファンになり、S&M, Vシリーズなどと手をひろげていますが、ミステリーものはどちらかというとライトノベルやコミック風で、だいぶ雰囲気がちがいますね。非常に若々しい感性の作家さんだと思います。発行順に読むのがベストと思います。

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