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「婚活」時代 (ディスカヴァー携書 21)

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「婚活」時代 (ディスカヴァー携書 21)

男性の場合、経験者ほどもてる。どうすればよいのか。
魅力格差について、男性の場合、経験者ほどもてるという記述が核心をついていると思う。ではどうすればよいのか。論理的帰結は以下のようになるはずであるが、本書には記述がない。

魅力のない男性は経験を積む必要がある。しかし自分の望む魅力的な女性とは付き合えない。従って自分の望まない女性と我慢して付き合い経験をつむしかない。経験を積んだところで女性にふってもらうか自分からふり、もっとよい女性と付き合うことにする。これを繰り返すことにより望みの女性を射止める。

男性は悪魔になるしかないのではないか。著者には次の著作でこの点を掘り下げて書いてほしい。

誰向けの本?
 「人はなぜ結婚するのか」というテーマに興味があるので、読みました。
 上記についての分析はとても面白かったし、いろいろと納得できました。

 が、全体のつくりとしては、疑問多数。アラフォーの独身女性が読んだら、
わりと不快な部分が多いのでは? 婚活してない人を叱るのが目的だとしても…。
 じつは男性向けの本? カバーはキラキラピンクですが…。

 山田氏は、少子化対策について「育児支援よりも結婚を促すことが大事!」と
繰り返していますが、既に第一子がいる夫婦に、第二子、第三子を産ませるほうが
ずっと簡単だから、育児支援が優先されているのでは?
 全体に、あちこち、ひっかかる本でした。

仰る通り
間違った事は書いてないと思います。この本を読んで、ますます結婚というのが遠く感じました。
もう、結婚を諦めました。

名レポート!(必読!)
この本、名レポートである!名記事といっていいかもしれない。
本としては粗すぎる。論理展開がふんずまるところもある。
あとがきにあるが、出版のスピードを急いだので推敲を重ねる時間がなかったのだろう。

それでも、すごいのだ。現代の結婚にまつわる社会現象を鋭く抉っているからだ。

「自動的に結婚できるシステムがあった時代ではない」という認識がすばらしい。
そう言われてみるとそう思えるが、誰も指摘してこなかった。
結婚できない理由についても男性側、女性側それぞれから、判りやすく解き明かしている。

山田さんの時代の切り取り方と、白河さんの観察眼がうまくコラボレートしている。
まあ、山田さんといえば「パラサイトシングル」で有名な人だし、AERAの恋愛物が
他と異彩を放っているのは白河さんの力量によるものだし、この2人が組めば面白いものが
できるのでしょう。

でも読んで面白いという以上に、数百年たった後、平成時代の未婚化現象を描く
一級の資料になると思うのだ。現代日本の社会・風俗に興味がある人の必読本だ。


統計とルポから読み解く今時の結婚事情
「パラサイトシングル」「希望格差社会」と、次々に新しい造語を作り、かつ世間に流行らせ
る社会学界のキーワードメーカーこと山田昌弘氏の新刊はジャーナリストの白河桃子との共
著。

今回のターゲットは結婚活動、略して「婚活」。
「負け犬」(30代以上の独身女性)や中年童貞の存在が確認されるとおり、現代では積極的に
活動でもしなければ結婚なんて夢のまた夢へと成り果てている。本書はなぜ「婚活」が必要に
なったのかという時代的背景を迫る前半と、男も女ももはや待っていても誰も見初めてはくれ
ない、一億総狩猟社会となった日本で(あるいは海外へと飛び出して)、すてきなパートナー
をゲットするための指南書ともいえる後半の二部構成といえる。

結婚するのになぜ婚活が必要になったのか。
山田氏の定義でいう「婚活」前時代には、男は仕事しかできず(家事はしなくてもいいという
観念)、女は家事しかできなかった(雇用における男女の不平等)。だから、生きていくため
に男女がお互いのための必要材であり、結婚=同居は必要だった。しかし、価値観の変化や雇
用制度の自由化によって、男だって家事ができるし、女だってちょっとがんばれば働いて一人
前に暮らせる時代がやってきた。要するに、男の独身も女の独身も、一人で夫婦二人分の能力
がついてしまったが故に、結婚が生存条件ではなくなったのだ。結婚が必ずしも必要ではなく
なった後、それでも誰かと結婚するとなると「よっぽど価値観が合わないとしんどい・・・」と
いう具合になり、二の足を踏んでしまうわけ。

また、今話題の「アラフォー」世代への福音とも言える「四十才からが結婚適齢期?三十五歳
からの婚活」という章も!なんでも最近では、「熟年再婚市場」や「過去縁」など、アラフォ
ーに至ってもまだまだ婚活は間に合うようなチャンスがある時代なのだそうだ。
ただこの辺は、「AERA臭」がプンプンするので、話半分に読んでおいたほうがいいのかもしれ
ない。

一番面白かったのは、山田氏と白河氏両者の見解が分かれている箇所である(そのことは山田
氏自身も「矛盾」と指摘している)。
白河桃子が第4章で男が結婚できない理由の一つとして、雑誌の男の好きな異性アンケートな
どで人気女優に票が一極集中する例を挙げ、「ビジュアル要求が高すぎ!」ということ、つま
り「男は面食いすぎて結婚できないんだよ」と述べているのに対して、その次の第5章で山田
昌弘は、男が「女性を美人度で選んでいるわけではな」く、「ほとんどの女性が、外見上、誰
かの結婚相手のターゲットに入る」といっており、この二人の著者の間でも見解が分かれてい
る。
男の私からすれば、山田氏の意見に賛同したいところだが、実は白河氏の言っていることもあ
ながち間違いではない。

この二人の見解の相違こそが、「見た目で選ばないでよ!」「見た目だけじゃないんだ!」と
いう、女と男の普遍的なすれ違いの縮図なのかもしれない。

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