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官邸崩壊 安倍政権迷走の一年

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官邸崩壊 安倍政権迷走の一年

何でも人任せの人間の末路
「美しい国へ」は、他人の借り物で、自分の言葉で書かれたものではないし、政権の中枢は、出たがりの広報担当と、悪知恵ばかりの無能な秘書官、そんな愚者をバカにしていた官房長官と、どうにもならない状態で船出した泥舟が、よくも一年続いたな、と感じさせる著書だ。この著者は若干控えめらしく、あまりこの泥舟の船長を非難していないが、それが返って船長が無能であることを婉曲的に示しているように感じた。
これから政治家を目指す人には、必携の「反面教師の物語」だ。

神輿は軽くて馬鹿がいい?
内容については他の方々が見解の相違はあるものの的確に述べられているので敢えて触れない。兎に角、本書は発行のタイミングが良かったということにつきる。かつて小沢一郎が(私は支持しないが)「神輿は軽くて馬鹿がいい」と言ったが、それはあくまで、かつぐ人間が賢いか狡猾である場合に成り立つこと。確かに安倍晋三という神輿(みこし)は「軽くて馬鹿」であったが、かつぐ方も馬鹿なら崩壊するのは自明といえよう。総理大臣という国政の最高責任者を国民が選択できない現状のシステムでは、かくも無能な人間を担ぎ出した自民党も同罪である。一体、「少年探偵団」ならぬ「少年官邸団」の「小林少年」ならぬ「安倍中年」が戦おうとした「怪人二十面」とは何、または誰だったのか。それは、どうも彼、拡大すれば祖父、岸信介にとって好ましからぬ「戦後レジュ−ム」なのだろうが、父、晋太郎を凌駕する心身の虚弱さと同族中で最低の頭脳を誇る安倍晋三にとって「岸信介」という神輿は重すぎたようだ。しかし随分、簡単に辞任したものだ。給油問題でモタモタしてるのでブッシュに脅されたんじゃないのかな?(以下推測)

ブッシュ 「お前は既に死んでいる」と言って軽く北斗神拳で晋三君を突く。
晋三   「ひでぶ!」と言いそうになるが「ボクは安倍晋三だもん」と思いなおし
      「あべし!」と叫ぶ。
という訳で涙うるうるで辞任会見した。

まあ今後は自分が格上げした防衛省に頼んで、教育基本法に盛り込んだ(強制的)なボランティアとして自衛隊に入隊してイラクにでも行ってください。そうすれば大好きな『この国を守る』仕事がダイレクトにできます。言行不一致は許されませんよ。


複雑な人間模様が絡まる官邸の内実に迫る一書
本書は、自壊に至った首相官邸の構造的欠陥が旨く説明されています。
特に、安倍内閣発足当初違和感を覚えた5人の首相補佐官の役割と権
限が未整合の見切り発車であったことが良く分かりました。また、政権終
盤、行革担当大臣が掲げた公務員制度改革および人材バンク構想に対
して内部反発がかなりのものであったようです。行政トップとして、小泉首
相が長けた非情さが安倍元首相には欠けていたようです。安倍首相には、
北朝鮮に望んだ毅然とした態度で(特に側近に対して)政治に望んで頂き
たかったです。

世襲政治家集団「チーム安倍」の無能ぶりを記録
安倍首相が無様に政権を投げ出さざるをえなくなった背景が、関係者への取材を通してリアルに描かれている。
「少年官邸団」と揶揄されたチーム安倍が手柄争いに明け暮れ、閣僚のスキャンダル続出で自滅して行く過程に焦点を当てているが、二世、三世の世襲政治家ばかりで人材が枯渇したため、首相から閣僚まで器でない人物が集まった安倍政権の実態を赤裸々に暴いたのは大きな収穫であった。
生きた証言の記録集として、政治史の貴重な教材ともなろう。

残念なのは、安倍当人の首相としての資質や能力に対する言及が少ないことだ。
安倍は閣僚のスキャンダルに足を引っ張られただけとして、教育基本法改正や防衛省発足などを功績として評価する向きもある。安倍本人もその辺を錯覚して続投を宣言し、結果的に国家と国民に多大な迷惑をかけ、日本の対外威信も傷つけた。

安倍政治の全貌に迫る続編に期待したいと思う。

こんなバカ首相を選んだ自民党に人なしを痛感した
官邸といえば、昔は謎に包まれた奥の院の感じがした。だが、安倍内閣が動かしたらしい官邸は、幼稚園同然だったのであり、チーム安倍の手前勝手でだらしない様子が、よく描かれていた。小泉の遺した負の遺産が自民党の人材払底であったから、こんな幼稚な政治家が官邸を友誼の場にしたということになる。だが、安倍が無責任で無能だということに対して、著者は遠慮していて余り掘り下げていないので、それが評論における鋭さの欠如になっている。麻生のいい加減差についても追及が不足していて物足りないが、いち早く安倍内閣のダメさ加減を明らかにした手腕は、類書に先んじた本としてお見事だと思った。

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