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おひとりさまの老後

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おひとりさまの老後

人間はこわれものという前提
著者の本を読むのは、久し振りのことである。他のレビュアー同様、私もカミングアウトせずにはいられないが、負け犬であり、おひとりさまとして、看過できないタイトルだった。
統計を用いて説明されると、その説得力は強い。が、同時に私は立ち止まってしまうのだ。私がこの統計の多数派に入るかどうかはわからない。だから、読んで安心したかというと、微妙なところだ。
この本を面白く心地よく読めるかどうかは、著者にどれだけ自分を重ね合わせられるか、に拠るだろう。世代や経済状況が著者と異なる私は、住居や経済のあたりはひっかかることが多かった。怠慢のツケと言われても頷くわけにはいかないところもある。
人付き合いについて、「ほうっておいても保つような関係は無関係」であり、友人にはメンテナンスが必要だというのは尤もだと思う。
後半の介護される側の心得10か条であるとか、死に方5か条の辺りは素直に面白かった。これは、女性に限らず、男性にも参考になるであろうテーマだと思った。

読むのに約1時間、ためになる1時間
久々に上野の、平易な文章を読んだ気がする。
内容は興味深く、かつ参考になる。
しかも学術論文に飽きたのか、途中でフォントを大きくしたり
ギャグを入れてくるセンスは、まさに万人の「おひとりさま」向け。
鍋の話には、思わず吹き出してしまった。
読後にすぐ遺書を書いてしまったほどだ(笑)
とりあえず読んでおくことをおすすめしたい。

タイトルの「1時間」は、私が速読できるからかもしれません。
その辺りは自己責任でお願いします。

おひとりさまの指南書
ある程度資産を持ち、安定した生活を築いている
おひとり様向けの老後指南書。
結構実現可能な内容も多いように思えますが、なんか
能天気なイメージが崩せないのはなぜなんだろうか?


共感&新しい価値観
なんだか「老後の一人は寂しい・・・」という考え方が、世の中の多くの人が持っているような気がするが、そうは考えない人もいるんだな〜と今まで触れたことのない価値観に出会えて、新鮮な感じです。(実際、家族、親族関係がうまくいっていなかったら、誰といてもストレスなわけだし、人の中にいても寂しさは感じるし、余計に強調されたりもするし・・・)
私自身、現在おひとりさまであるし、疎遠な両親の介護は期待されても困る。社会学をかじり、医療・福祉業界で働いているので、いろんな意味で面白く読むことができた。上野さんのきれいごとではない軽快な物言いには、私は慰められたり、前向きになれた。
最後のほうにある、<介護される側の10か条>、面白かったです。

「おひとりさま」の中身
シングル女性が増え、また女性の寿命が男性より長い現代にあっては、当然このような本が出てきて当たり前と思う。でも果たして本書を読んで「おひとりさまの老後」に希望が持てるかといえば、「No」ではないか?

孤独に立ち向かう方法は、人それぞれ。上野氏の描くものとはかけ離れたところでしっかり「おひとりさま」を生きている人もいると思う。介護の問題、お金の問題などは参考になる部分も多かったけれど、大学教授ということもあるのか、どうも書物や論文からの知識が前面に出て現実味に欠ける。
実際の「おひとりさま」をもっとリサーチして、ルポの形で発表したほうが読者を満足させられたのでは?

いずれにせよ、40代半ば、働き盛りの亭主と手はかからずとも金のかかる二人の子供に囲まれている私にとっては、まだちょっと手にとるのは早すぎたかも。

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