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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 (600))

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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 (600))

『パラサイト・イブ』以来の衝撃
緊迫した展開で終了した上巻のスピード感は
白鳥の登場によって更に加速度を増す。
チーム・バチスタの面々は白鳥の力づくともいえるヒアリングによって
有無を言わさず容疑者となり、心の奥底をえぐられる。
心の外科手術とはよくいったもので、白鳥のメスは
チームのほころびを次々に明るみにしていく。

現役医師だからこそ描ける医療の実態、そして新たな技術。
医者だって一人の人間でしかない、ということを
これでもかというくらい見せつけられる。
桐生ブラザーズの苦悩が本策の山場であろう。
その後の真犯人確立までの盛り上がりは
白鳥の存在が薄い分、長いエピローグの感じさえする。
しかし、それはマイナス評価ではない。
読み手の気持ちをクールダウンさせてくれている気さえする。

文句なしに面白い。
田口&白鳥コンビの探偵劇はすでに続編が刊行中。
しばらくは海堂作品にはまってみるのも悪くない。

最後まで踏ん張りきれなかった作品
 上巻の出来の良さに比べ、下巻は残念な結果になっている。後半クライマックスにさしかかり、白鳥の調査が佳境に入ってくる辺りから、物語の展開が錯綜し始め、臨場感が薄れ始める。「犯人とおぼしき人間を追いつめながら、証拠がそろわず、最後の詰めのところでさらにどんでん返し(白鳥はそれをきちんと予期していた)」というのが作者の狙った構成だと思うが、この段取りはきちんと伝わってこない。1度目のクライマックスの収拾の仕方がうまくないので、ラストのどんでん返しが生きてこないし、現場がひっくり返るような騒動になっているはずなのに、全然それが伝わってこない。
 それに犯人の動機にリアリティーが描き切れていない。
 こうしたストーリー構成の崩れは、執筆の緊張感が最後まで持続しなかったような印象を受ける。もう少し踏ん張れれば、大傑作になったのにと残念である。
 さらに後日談が長すぎる。おそらく作者の本当の意図はこの後日談に集約されているのだろうと思うが、これでは小説としてのおもしろさを阻害してしまう。作者自身の問題意識はよくわかるが、もっと効果的にそれを盛り込む方法を思考するべきだったと思う。
 もう一つ白鳥のキャラが薄い。魅力ある要素をたくさん持っているが、田口に比べて、職業的なリアリティーが足りないと感じた。この物語のキャラは、この職業的なリアリティーによってより魅力的に描かれているので、唯一医者でない白鳥にそれがないというのは、作者の職業環境がそのまま出てしまったような気がする。
 上巻の出来の良さを考えても、惜しい作品と言える。上巻と、何とか踏ん張っていた前半に免じて、星三つ。
 それでもこれだけの作品は、なかなかないと思うけど。

特に下巻から…。
こういうお話だったのねぇ。
最近医療関係ドラマも豊富だったから…。
『バチスタ』は耳馴染んでいて。
そこに。ミステリーがついて。映画化だものねぇ。

下巻から、厚生労働省の白鳥技官登場と共に。
と〜っても面白くなっていきます。ロジカル・モンスター←このWord大好き!
ほとんどの方が神経内科学 教室講師 田口先生のような生き方なんだろうな。
〜不定愁訴外来(愚痴外来)を設立し、ベテラン看護師と共に影で病院を支えている〜
このコンビ田口&白鳥誕生ですよ!
白鳥技官のぶっ飛び方。しかし計算されている???
おもしろ〜いっ。

人と人との繋がりというより、結びつき絆。
なぁ〜んてものが、絡んでおります。
どこにも、ドラマが潜んでいてね。

でも。術死(=Dカルテ)の際これをお祭りと、捉えた犯人って。
今の世の中、想像できちゃって。
想定内なところが逆に怖かった。アタシがいます。

一気に読めるおもしろさ!特に下巻はおもしろい!
下巻は、主人公・田口に加え、白鳥が登場し、
物語のおもしろさを倍加させてくれる!
この2人の会話を読んでいるだけで
実に楽しい気分になれる。

医療、病院をテーマにしながら、
これほどまで実におもしろく、軽妙なタッチで描くミステリーは、
もうおもしろくておもしろくて、
一度読み始めたら先を読まずにはいられない。
それでいて単なるエンタメ小説ではなく、
いろんな現代的な医療問題のテーマも含んでいるからすごい。

ただ下巻の後半、事件が解決した後の話が
ちょっと長いかなという点だけが気に掛かったが、
それでも実におもしろいおすすめ本であることに変わりない。

下巻だけでいいと思う
う〜ん、はっきり言って下巻に「人物相関図」さえつければ上巻は要らないと思った。
どなたかが言われてた「古館っぽい言い回し」だけで疲れてしまった。
それでも下巻には時々、ドカン・ドカンと突然真実が判明するのでまだ心地よいです。
映画では田口→竹内結子、白鳥→阿部寛とCMされてますが、
シリーズ化してら面白いかも。

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