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狼と香辛料 (電撃文庫)

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狼と香辛料 (電撃文庫)

ひさしぶりに読み応えのあるラノベ
商人同士の駆け引きややりとりの面白さはチョットした小説よりもおもしろく、商人同士の戦いや人の弱さや時代的な残酷さなどがよくかけていて、スピーディな頭脳戦の展開についついはまっていく。
それに加えて、ホロの数百年も生きているしたたかさと賢さと神々しいまでの強さ、
しかし、それと相反する幼さと純情さと弱さの矛盾が非常に魅力的。
ひさしぶりに読み物としても面白いと思えるラノベにあった。
しかし、イラストに関しては美しいイメージのホロや素朴なロレンスとあっていないのが残念。
ホロはどこにでもありがちなかわいいだけの絵だし、ロレンスがかっこよすぎる。
とはいえ、それを置いても、展開のおもしろさとホロのかわいさに★5つ。

面白いけど……
主人公であるところのロレンスのスタンスは非常に好感がもてます。商人としての行動も理に適ったものだと思うし。
ですが中世西洋だと考えるとホロが神様だとするのに若干の違和感を覚えます。
小難しい話になりますがそもそも西洋に狼を神聖視する宗教はまずもってありません。一応北欧神話でフェンリルやオルトロスが神格化されていますがこの世界観から考えるとそれもイマイチしっくりこない……そもそも狼を神聖視するのはネイティブアメリカンやイヌイットのほうですし。基本的に西洋で狼といえば畏怖の対象みたいな所があるので。
まあそれは置いといて、とりあえずホロとロレンスがいちゃいちゃしてるのは大好きですwww
www

巧妙な心理描写が面白い
行商を生業としているロレンスが,『賢狼ホロ』と名乗る半獣の少女と
ひょんなことから出会い,行動を共にすることに。
ロレンスは出会った当初こそ厄介な荷物を抱え込んでしまったと考えていたが,
次第にホロの魅力に取り込まれていく。

ロレンスは仕事で培った洞察力や判断力に自信があったが,
非常に老獪なホロに翻弄されて主導権を握られてしまうことも多い。
しかし,徐々にお互いの事を知り合うことで,信頼関係が築かれていく。

物語はロレンスの仕事を絡めて進められていく。
膨大な金額が動く大きな交渉において,
交渉先との心理戦はスピード感があり面白い。

読んでいて稀に気にかかる表現もあるが,
全体としては非常に読み易く,入りやすい世界観である。
作中の挿絵においてキャラクターの重要な特徴である
ロレンスの髭とホロの牙が取り入れられていないのは残念である。
製作者の今後の成長と,作品の飛躍を期待して星4つで評価します。

行商人視点の面白さ
主人公・行商人ロレンスの視点や思考が面白い。
ロレンスの他人に対する思考はいつも、「見かけではこうだが、裏ではこう考えているはずだ。もしかしたら裏を読ませておいてさらに裏を考えているかもしれない」というような感じだ。そして、行商人の生活の中で培ったうわべの笑顔とポーカーフェイスを武器に世を渡っていっている。相手が“人”ならばスムーズにいく彼のやりとりも、賢狼ホロが相手では空回りしがち。そんな彼の思考をトレースする楽しさがあった。また、ホロはかわいらしい容姿と無邪気な性格を持ち合わせているが(目次のちびホロに代表されるように非常にかわいい。笑)、同時に悲しい過去や畏怖される対象としての寂しさも感じている。
そんな魅力的なキャラクターが銀貨をめぐる(一筋縄ではいかない)取引の中で生き生きと描かれている。

舞台設定が中世の欧州ということで誰もがある程度想像できるとはいえ、街並みの描写や人物以外の描写に物足りなさを感じた。特に後半になると、登場人物が何をやっているのかはわかるものの、どこをどう移動してとか空間的な想像がしづらかった。登場人物の立つ「舞台」をもう少し描いてほしいと思った。この点については気になったが、とても楽しく読めたことに変わりはありません。
どうやら今冬にアニメ化されるようなので、そちらも見てみたいと思います。動くホロが見てみたい(笑)

尻尾は口ほどにものを言う
 行商人の青年ロレンスと豊穣の狼神ホロの二人を中心とした一風変わったライトノベルです。世界観は貨幣経済が定着し、様々な共同体が発展した中世ヨーロッパがベースとなっていて、王制や教会、商会などの利害関係、続刊では土着の信仰や慣習などもとり上げられています。そういったものが丁寧に積み上げられて商売に展開されていくのを面白く読むことができます。幸運、不運に関わらず経済の動きにはなんらかの根拠があり、そこが商売の一番面白いところというのが良く書かれていると思います。また話のメインとなる商取引の顛末についても、なるほどなー、と納得できます。旨い話にピリッとした辛味が効いています
 主人公のロレンスが常に一儲けたくらむ商人なので大筋は商売の話になりますが、ヒロインの賢狼ホロとの小気味良いやり取りも魅力の一つです。やり込められるロレンスや不意を突かれるホロの言葉遊びにニヤリとしてしまいます。特にホロは商売の駆け引きでもなかなか尻尾をださない老練さを持っていながら、食べ物や衣装についてはその尻尾で本音がばればれというのが可愛いのです。ファンタジーが全く駄目でなければ、物語の筋もしっかり通っていて登場人物も魅力的な小説ですので一度読まれることをおすすめします。

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