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狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫)

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狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫)

大興奮!
ストーリーとしては、ロレンスの「欲をかいた」商売により墓穴を掘ってしまい、破産の
危機にさらされるという展開が序盤。破産といっても身ぐるみ全てはがされた上、一生涯
奴隷として働かなくてはならなくなるという非常にヘビーな展開が待っており、読んでて
も悲壮感が漂ってきた。
そこでとある窮余の一策が飛び出すのだが、これがある意味単純すぎて「それくらい誰でも
思いつくんじゃないの?」といいたくなるようなものだったのがちょっと拍子抜け。
ストーリー後半はその策の成否がメインになるのだが、最後でどんでん返しがまっていたり
して、ここらへんうまいなぁと感心した。

2巻ということもあって、余計な説明はだいぶ少なくなり、それでいて必要最低限な説明
や、商売のちょっと小難しい仕組みなどはちゃんと説明があるので、かゆいところに手が
届くような感じ。ここらへんのバランス感覚も素晴らしい。

ホロとロレンスの間柄もしょっちゅう軽口を言い合う仲に進展しており、これが会話のいい
スパイスになっている。また、二人の仲もさらに進展する。
特に絶望するロレンスをホロが励ますシーンはよかった。

全体的に1巻以上に面白いと感じた。

判っていても……
 ホロとロレンスの行く先が、判っていてもハラハラな展開って言うのは、作者の上手いところだと思いましたね。

 今回の物語は、ホロの機転から欲をかいたロレンスが、絶体絶命の策略にはまってしまうと言うお話。途中出てきた話から、ああ、アレをやるのだ……と、多少判ってしまた部分はありましたが、どうやって成功させるのだろう――と、続きを読ませるのは作者様の力量か、それともキャラクターの魅力からか。

 今回は「羊飼い」と言う新しい職業の少女と出会うのですが、こちらの少女も良いキャラクターでしたね。この狼と香辛料は、よく考えられた世界観と共に、良いキャラクターと言うのがあると思います。

 よく考えられた世界観とは、通貨の事であったり、様々な職業であったり、商売に関する絡繰りであったり。良いキャラクターは、それぞれの持つ背景であったり、裏切りであったり……

 今回も、ロレンスのちょっと情けない人間くささがあったり、ホロの可愛さだったり。後半多少雑な面もあったと思いますが、やっぱりこの物語は面白い。素直にそう思えた一冊でした。

読みたくなる。
話にちょっと無理があるようなないような。。。
終盤の商談もホロの力を借りすぎだし、エピローグら辺ももっと丁寧に書いて欲しかったです。

でも、ホロとロレンスのじゃれ合いは大好きです。思わずこう・・・ニヤっとしちゃいます。
ちょ〜〜〜〜っと不満もありましたがこの部分だけでも帳消しって感じですね。
とてもおもしろい作品だと思いますので、どうぞ読んでみて下さい。

なぜホロに萌えるのか
推定数百歳で、実態は巨大な狼で、不届き者どもをなぎ倒し鉄製の武器すら噛み砕くのになぜこれほどまでにホロに萌えるのか?
自分のことを「わっち」と呼び、したたかで老賢で、人の心を掴むための演技なのか本気なのかわからないような涙をみせるホロがなぜこれほどまでにツボなのか?
誇り高いくせにロレンスの為なら格下の狼にすら土下座をし、狼の姿を誇りにしているくせに変化する姿をロレンスには絶対見せたがらないホロがなぜこれほどまでに愛おしいのか?
こっちが聞きたいくらいなのでぜひ読んでその理由をここのレビューに書いて教えてください。
とりあえずいいたいことはホロがかわいすぎる。

厳しくも暖かい物語
騙し騙され、出し抜き出し抜かるれる交易を上手く物語にしてあります。
人としての『暖かさ:冷たさ』と、商売上の『厳しさ:甘さ』の違いを、上手く書き分けていると思います。
さらに素晴らしいのは、基本的にゼロサム(+-0)でしかない勧善懲悪モノと違い、騙し合いにも拘らず、結末がプラスサム(+-で+)なことです。
物語の目的が、相手を打ち負かす事ではなく自分が儲けつつ丸く収める事なので、敵も味方も皆幸せという結末がありえるわけです。金儲け=善であるという、取引の本質を如実に語っていると思います。

しかし、ラストの取引が興醒めでした。
取引のアイディア自体は素晴らしいのに、締結の仕方が最悪でした。
あれでは押し込み強盗と大差ないです。あそこはホロの暴力に頼らないでも、街外の取引の品を人質にとって交渉すれば十分解決出来たと思います。
ロレンスの商人としての意地をもっと見せて欲しかったです。

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