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その数学が戦略を決める

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その数学が戦略を決める

統計や数学が苦手・無縁と思っている人におすすめ
学者が書いた本ながら、読者を引き込む流れ、わかりやすい例の多様により、とてもとっつきやすいです。翻訳もかなり読みやすいと思います。
絶対計算が我々の身近にあること、その精度の高さを説明する一方、危険性にも言及していて、フェアな姿勢で書かれていると思いました。
統計は日常生活に深く影響していることを改めて認識しましたし、絶対計算の概念は現代人が常識としてわきまえるべきと言っても過言でないかもしれません。わかりやすいので、門外漢でも心配は不要。

大量データの驚異=脅威
統計を使って色々な事実を見つけると聞くと、「ヤバい経済学」を思い浮かべる人もいそう。あれはあれでオモシロイけど、エアーズの本はさらに一歩踏み込んで統計で意思決定させてしまおうぜって言い放つ。半世紀以上前にフリードマンは予測さえ立てられれば前提がどんなに馬鹿げていてもいいんだって言い切ったが、実証主義ここに極まれりw

この本の一貫した主張は、大量のデータの統計的分析が蓋然性の高い予測を立てること。たとえばAmazonなら顧客の過去のデータからどの本を買いそうか未来予測ができる。統計を専門家に利用させたときの予測と統計そのものの予測を比較すると後者が勝つのには驚愕した。

「統計的に」根拠の薄弱な用法にこだわり続ける直感主義者は槍玉に挙がる。直近のできごとや印象に残っている経験に引きずられがちな人間よりコンピュータのほうがバイアスがなくかつ多角的に見ることができる。それが頭ではわかっているはずの医学・教育学に携わる者の間にも、なお統計に嫌悪感を抱く人は数限りないようだ。
ここまで予測ができるとなると「1984年」の世界に近くて不気味…。たとえ間違える可能性が高くても自分で決めたがるその理由が逆に気になる。

計量経済学の授業って砂をかむようなものになりがち。でも商品に効果があるのかどうか調べれば面白い結果が得られ、企業にも学生にもオイシイ話になる。計量経済学者も御自身の特技たる教授方法をやめて統計的決定に任せる日が近づいているw

唯一残念なのは、原著はタイトルを統計的に決定しているが邦訳タイトルは編集者の名人芸という点。ただビジネスマンが手にとるのにふさわしく、内容を表してはいる。

結果はわかりやすいから軽視されるかもしれない。でも忘れて欲しくないのは、こういう結果を出すまでに天文学的な量のデータに気が遠くなるほどの解析をかけるということ。意外なところに儲け話のネタが転がっているといいな。

勘違いは禁物ですが・・・・。
「読み物」としては文句なく面白いです。うすうす「周りでやってるのかな?」って感じていたことを白日の下にさらしてくれるという意味で、目からうろこなところも多々あるのではないでしょうか?。
 もしかすると「絶対計算」というのがビジネスマンの流行キーワードになったりして。

ただ、ここに書いてある内容を鵜呑みにするのはちょっと・・・、という気もします。こういうの「うまくやる」ためには「上手な設計が欠かせない」のですね(著者も書いていますが)。本気でやろうとすると、「きちんとした統計の知識」が求められるもんなんです(笑)。

個人的にはこういうものをうまく使っていくことには「大賛成」ですが。



直感時代の終わり
原題はGoogleアドワーズを使って無作為抽出によりタイトルを決定したとのことで本の内容とも整合性がとれているし、実例ともなった。
邦題は本文中の訳者注にも書いているとおり、編集者の直感で決めたらしい。
結果的に専門家(直感)時代の終わりを感じさせる皮肉なものとなった。

統計を実務で多用する人は必読
「専門家の直感・経験」VS「統計による実証」、果たしてどちらの方が予測力があるか!!

ワインの値段の予測から医療の現場まで、様々な例(対決)をつづっており、読んでいて引き込まれます。
多くの場合「統計による実証」が勝つようです。これは直感や経験に基づく判断は、人間である以上避けられない『認知バイアス』を持っているからとの事。認知バイアスとは、一例を挙げれば「過去の成功体験に引っ張られて判断してしまう」といったことでしょうか。

仕事上、本書に出ている「回帰分析」や「無作為抽出」をマーケティングの現場で多用している身としては、非常に嬉しいことです。

ただ、改めて考えさせられたのは、統計を扱う実証主義者も『認知バイアス』があるということ。どんな要因を統計分析にかけるか、どんな視点で無作為抽出テストを行うか、それを決める時に実証主義者の経験・直感が入ってしまう。

実務で統計分析を使用する上で、また他の人の分析結果を見る上で、注意しなくては!!!

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