ブログトップ >> 個別記事

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (21) (ビッグコミックス)

amazonでチェック

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (21) (ビッグコミックス)

ケンヂはこれでよかったのか・・・
最近、よく、「2:6:2の法則」というものを耳にする。
「どんな優秀な人たちでも、どんな低俗な人たちでも、人間が集団を構成すると、『優秀者2割、普通人6割、落伍者2割』というものになる」というあれである。
これは、子供の世界にも、厳然として存在する。いや、むしろ、子供の世界だからこそ、それは如実に存在するとも言えるだろう。少なくとも、この物語の原点である昭和40年代の子供社会には存在していたと言って良いだろうか。
(その意味では、子供社会とは、微妙な階級社会であり、我々、昭和40年代に子供時代を送った者たちは、何だかんだ言っても、今でも、それを引きずっているのかもしれない。「あいつは、昔から、出来るやつだったんだから・・・」とか、「あいつは、元々は、そんなに大したやつじゃなかったんだ」とか言うのがそれであろうか。)

これを、この物語の登場人物に置き換えてみると、オッチョや山根は「上」、ドンキーやサダキヨは「下」の階級に属するのであろうが、その意味では、主人公・ケンヂは本来、この物語が始まった時点では、「中」に位置する人ではなかったか?
それが、いつの間にか、ケンジがオッチョと並び称されるほどの「上」の人となっていることにだけは、大いに違和感を感じるところであるし、少なからず、興をそがれる気がする部分でもある。

謎は謎のまま、「しんよげんしょ」のクライマックスへ!?
まだまだ、謎は謎のまま...ではあるが、ケンヂの歌を流し続ける謎のDJが、誰かが解明されたり、徐々に謎が解明されてきています。
そして、「しんよげんしょ」に書かれているクライマックス!?に、物語が展開していく...。
ともだちは、誰かは、以前、謎のまま...続きが楽しみです!

結末が判ったら、また始めから読もうっと・・
浦沢氏については「MONSTER」からファンになった新参です。
この作品はフラッシュバックが多く、記憶力のあまり良くない僕には、ストーリが時々どっかで切れてしまうものの、
”とにかく次が早く知りたい”と思わせてくれる作りが見事であることはもちろん、何よりこの作品は”(読んで)浸っていることが心地よい”です。
全体感レビューになりますが、次巻がなかなか出ないこともあって書きたくなりました。

同世代の妻は、当初「絵がすきじゃない」と興味を示しませんでしたが、僕の知らない間に読み始め、今ではすっかり愛読者です。
そのきっかけは「大阪万博」、僕らが小6の夏。
これに行ったか行けなかったか、当時子供にとっては”世の中で一番大きな問題”でした。
これにまつわる登場人物達のそれぞれの思いは、僕らには本当によく分かります。
それが何かの動機となったしても、不思議とは思わないくらいに・・・。

僕は結末を知りませんが、最後まで行ったらまた初めから”浸りたい”と思います。

ラストへの‘序章’
ともだち は所詮、子供時代でいうところの「まねし」なのに世界をも掌握してしまった。カンナも歌舞伎町教会で誓ったあの日かから、そして何十年もオッチョ、ヨシツネ、ユキジらがともだち阻止を試みながらもまともにともだちの手にさえ触れられてはいない感じでついに21巻まで来てしまいました。しかもそのともだちはフクベエではなく誰!?今更ここでまた新しい人物を出すのは白々しいので個人的な意見では過去に登場した人物ではなかろうかと思ってますが、、。

ようやくケンヂが登場しはじめは正気なのかおかしくなってしまったのかすごく心配でしたがケンヂがケンヂらしくなりこれでともだちと「対等」に対決できると思いきやラストでまたもやともだちが先手を打ったかのような展開、、。何回も書きますがほんとうにあの人物、この人物をあちらこちらにという風に読者を驚かすように予想はしていない形で再度登場させ且つ話を一つの方向へと繋げる技はすばらしいです。思わず読んでいて「うわぁあっ」と声を出して驚くそんなシーンがいくつもありました。それに効果的な描写も言うことないですが台詞がとても丁寧に考えられてると思います。ゾッとさせられる時もあるし、笑える時、そしてホロリと感動する時も。

ヒーロものは毎回悪を倒し正義のヒーローが笑って終わり最終回はボスを倒し平和になる、、というのが当たり前。ケンヂの「正義は死なないのだ」という通りのラストになって欲しいです。

先が読めない展開
「YAWARA」「マスターキートン」「MONSTER」などの長編を世に送り出し、あまたの賞を受賞してきた浦沢直樹の作品。
 昭和40年代に少年時代を過ごした彼ならではの、レトロ感溢れた回想シーンと、1997年以降の近未来とが奇妙に融和する、近未来SF。
 少年たちの想像と妄想が、「ともだち」と呼ばれる謎の男の手によって、約30年のときを経て次々と実現してゆく。
 それを阻止するために立ち上がる元・少年たち…ケンヂ、ユキジ、オッチョ…。
 彼らの作り出した「よげんの書」の内容を知る「ともだち」とはだれなのか。「ともだち」の真の目的は何なのか。先の読めない意外な展開の連続と、緻密に張り巡らされた伏線の数々。
 そして何と言っても浦沢氏得意の「語り」…悪い奴だと思ってた人間に実は、意外な過去や、心情や、弱点があることを語らせて…「悪人」を憎めなくしてしまうこの手法。ストーリーテラーの腕前ここにきわまれり、という感じです。

amazonでチェック


関連する本

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (20) (ビッグコミックス)
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (20) (ビッグコミックス)

20世紀少年 ―本格科学冒険漫画 (19) ビッグコミックス
20世紀少年 ―本格科学冒険漫画 (19) ビッグコミックス

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (18) (ビッグコミックス)
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (18) (ビッグコミックス)

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (17)
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (17)

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (16) (ビッグコミックス)
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (16) (ビッグコミックス)


« 20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス) 

ホーム |

 デトロイト・メタル・シティ 3 (3) (ジェッツコミックス) »