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プライド 12 (クイーンズコミックス)

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プライド 12 (クイーンズコミックス)

そりゃないだろ〜
ドロドロ感が面白くて、単行本が出ればずっと買っていたのだが…。
今回は帯に「怒涛のクライマックス!」というような事が描かれていて、
今まで膨れ上がった話をどう纏めるのだろうと不思議に思いながら
手に取った。
しかしまさかこんなラストとは…。

思うに、作者は張り巡らせた伏線を回収するだけのストーリーをまとめる
力量がないように思う。
「正しい恋愛のすすめ」でも思った事だが、思いついた事を後先を考える
事なく描いていき、最後は行き詰ってむちゃくちゃなラストで終わらせる。
果たしてこれが少女漫画の巨匠と言われる人のする仕事だろうか??

すくなくともこういった奥深い訳でもない女性向け漫画では、主要人物の
死などラストに持ってくるものではないと思う。
そうしなければ収拾がつかなかったストーリー展開をしてしまった
作者の完全な力量不足である。今までの話が面白かっただけに、本当に
残念。もう少し捻り出して他のラストを考える事は出来なかったものか…。
このラストで一気に駄作となってしまった。

命と誇りと尊厳に迫る大河ドラマの最終巻
史緒が誰を選ぶのかは、全く予想していなかったので怒涛の急展開に、おぉー!と盛り上がりました。ベタすぎる展開を期待していたので、えぇっ!っとなりましたが…。
ずっと緊張をもたらしてきた萌の母・多美の行動原理がわかり、あのラストですから涙が止まりませんでした。
雑誌連載は5ヶ月かけて読んだので、まだ違和感は少なかったです。単行本を読んだら、かなり急展開にして一気に終わらせた感がしました。

雑誌の方で、『プライド』最終話の柱に「生きるって何だろう、命と誇りと尊厳って何だろうと考えながら描いてきました。」とコメントがあり、1巻から振り返ってみましたが、萌への扱い方が最後まで酷で、何が尊厳なのだろう……。特にミラノ留学中での出来事が。。

史緒は、誇りで自分を奮い立たせられるよう強くなりましたが、いっぽう萌の尊厳や最高の幸せは、なんだか史緒が握っていたようで、とても痛々しい。

乱暴な終わり方
がっかりしました。読み終わったあと失笑してしまいました。
いままで絡みに絡んだ糸(人物)を、最後はすっきりと解いてくれる結末を期待していたのに、解くのをあきらめてプチッとはさみでちょん切ってしまったかのような終わり方でした。コミックや小説では「夢でした」「空想でした」と終わらせてしまうのがタブーであるのと同じように、この終わり方はだめでしょう。
一条ゆかりは好きだったのですが、良いのは有閑倶楽部だけですね。

これぞ少女漫画
最終巻。結局シオの気持ちの行方は、萌との確執はどうなるのかと思っていたら、
こうきましたか!!という結末。
シオが蘭ちゃんor神野さん、どっちとくっつくんだろう、
どっちとくっついたらわたしはうれしいんだろう・・・と途中からもやもやしてましたが、
それについてはすっきり。まあこれでハッピーエンドよね!と思えるような結末でした。
萌との結末は・・・まさに少女漫画!!
ここまでにドロドロといろいろありましたが、無理やりハッピーエンドにねじふせて、
そのうえ面白いと思わせる、これぞ少女漫画ですよね。
楽しめました。
すべてが終わったその後な感じをもう少し読んでみたかったなあ、
名残惜しいなあ、というのが残念といえば残念。面白い漫画の宿命ですね。

人と交わって変わってゆく、それが人間
 最終巻。史緒も萌も蘭丸も神野も、一巻とは大きく変わった。

 萌の生い立ちを知るにつれ、軽蔑とは違う感情を持った史緒。
自分の才能を育ててくれた周囲の人間への感謝の気持ちを持つことで、 他人の弱さを包み込む、素晴らしい女性になった。
 史緒を憎むことで、努力だけでは変えられない現実を拒否していた萌。
自分を無条件で愛してくれる存在に気付き、愛せる存在を得て、才能への固執を辞め、人と比べない幸せでやっと平安を得た。
 史緒や萌の生き方を見つめ、自立とは何かを考えた蘭丸。
自分の気持ちばかりを押し付けず、二人のバックアップに徹して人間の幅を広げた。
 計算だけで生きてきた神野は、史緒・萌・蘭丸に振り回されることで、
初恋以来忘れていた感情を取り戻した。この巻の表情豊かな事と言ったら!

 人としての矜持を持った人間は、どんな人間も懐に入れる度量の大きさがある。
菜都子ママがいい例だろう。一条先生は様々な「母親」を描くのが巧い。
世の中は綺麗事だけではない。しかし弱さも醜さも排除せず受け入れる。
それこそが人間性ではないかと思う。

 新しい命の誕生と死、子供の誕生パーティーというラストシーンは「砂の城」と同じ。
ナタリーを「苦手なタイプ」としていた一条先生も、万感の思いのエンディングだろう。

 「プライド」は「自尊心」と訳されることが多いが、この作品では「誇り」とされている。
一巻では自尊心の塊だった史緒が、未知の事態に陥り、様々な人を知る事で手に入れた、
誇れる自分でありたいという気持ち。そのためにする努力。
一巻の史緒のままでは、決して萌とは解り合えなかっただろう。

 表紙で史緒のブライドメイドのように描かれた萌の手がお腹に添えられている。
その表情は見えないが、絶対に安らかな微笑みだと確信する。


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