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バクマン。 3 (ジャンプコミックス)

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バクマン。 3 (ジャンプコミックス)

恋愛描写が下手
相変わらず主人公二人の恋愛描写には全く共感できず。
片やリアリティゼロ(互いの夢が叶うまで会わない。叶ったら結婚)、もう片方はいらんリアリティ(手近にいた特に好きでもなかった巨乳の彼女と適当なお付き合い)。極端過ぎて両者共に心から愛し合っているようにはとても見えず、どうも一連のストーリーの中で彼らの関係の行く先にだけは興味が持てません。

一方、登場人物たちが漫画と真剣に向き合う姿は徐々に共感できるようになってきたし、展開も面白いです。特に新妻エイジが一番キャラが立っていて良いですね。

ただ、漫画業界の描写はある程度リアルなんだろうと思うのですが、ヒロインの目指す声優業界の描写はあれをリアルと思ってしまって本当にいいんですかね。
声も聞かずに顔だけでオーディション通ったり、エロゲの声を未成年にやらせようとしたりって、実際にあるんでしょうか……。

隅々まで 凝った絵が良い
面白さがどんどん、増しています。
新妻、福田、中井とサイコー、この4人が意見をぶつけるシーンがGoodでした。
特に異色のキャラ、新妻君!て(彼が持っている画用紙も含め)良いですねぇ〜。

サイコーは、前へ進もうと、新妻の元に自ら飛び込み、刺激を受け、
高みを目指す人達の 違った考えや行動を目の当たりにして、
ワクワクするのを止められなくなる。

方や、何だか一人脱落したように別世界にいるかに見えるシュージン・・・。
サイコーとシュージンの間に割り込み、
やはり「邪魔者」としか思えない振舞いをする見吉は、今のところ鬱陶しいだけ。

まだまだ これからの作品でしょうが、
凝った絵は文句無しの満点、業界の事情もチョイ分かり、スピード感も増してきて、
次が出るのが楽しみ!な、マンガになりました。 


ガモウ、よくがんばった!
バクマン。3巻。前の巻で中だるみだなーと感じたんだけど、今回はしっかりと持ち直した感じ。そりゃ高校生で巨乳の彼女がいたらそうなるよね。絶対漫画なんて書いてられないもん。ガモウは打ち合わせがんばったんでしょうかね。今後も期待してよさそうです。

こっからが本番か?超面白いバクマン!
エイジがライバルがめっちゃいい味出してくる巻!!!
1、2とどんなキャラ?とつかめなかったライバルの最高かわいいキャラ炸裂★
バクマンでいちばん好きなキャラになりました☆
いや〜小畑健は間違いない!絵が一番うまいんじゃないか?「漫画」としての絵は。
コミカルにくるくる変わる表情といいね☆漫画、ってかんじでいい☆
デスノコンビは最強だね!!!

面白かった!
1〜3巻まで購入しつつも、なんとなく読む気にならずに本棚に飾っていましたが、今日唐突に読む気になり、読みました。なんとなく「若い天才二人がタッグを組んでとんとん拍子に漫画業界を席巻」という内容だと思い込んでいたのがぜんぜん違っててビックリしました(;^ω^)。
私は子供の頃から漫画家を目指し、とりあえずそれなりの賞を受賞してデビューしたものの、鳴かず飛ばずで結局ポシャッた人間です。当時この漫画があったらなぁと思わずにいられませんでした。
色々な意味で…!
それくらい現実感のある内容です。
投稿時代の彼らと編者さんとのやりとりなんかはまさに誇張ナシ!
自分の事情はさておくとして、色々な葛藤を味わいながら成長していくキャラクター達に好感を覚えます。天才漫画家新妻エイジは最初は嫌な奴なのかなーと思ったら天才肌のよくわかんない人で魅力的!高木や真城にも頑張って欲しいし、年下の漫画家さんのアシをした事のある私には、なにより中井さんが身につまされました。中井さんガンバレ!
今後が楽しみです。

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売国者たちの末路

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売国者たちの末路

日本が本当に独立するために国民が読むべき書物
6/27に、植草氏の痴漢容疑の最高裁上告棄却が行われました。
痴漢だという被害者/目撃者の供述に関しては、矛盾した不自然な点があるのにそれを無視した判決です。

色々と湧いてくる疑問の答えはここにあります。政府もマスコミも裁判官も一緒になって事実を隠し通していたのです。
なぜ、植草氏の存在を国家権力が無視できないのか、国家が国民の利益に反するようなことをなぜしてきたのか、マスコミはなぜ真実を語らないのか、国家権力が冤罪などの横暴をなぜ許しているのか。

びっくりして拒否するような人もいるかもしれない、知っていながら自分には都合が悪いから無視する人もいるかもしれない。でも多くの人の疑問が氷解する答えがここに書かれています。

ぜひともこの本を読んでください。

亜流評論家の対談
亜流だからこそ、真実を言う事ができるのかもしれない。
真実を言ってしまったから、亜流になったのかも知れない。

この本で一番印象に残ったのは植草氏の痴漢事件独白でした。
なぜなら僕にも、誰にでも起こりえる国家犯罪だからです。

そういえば僕は植草先生の3度目の逮捕(3度目なのは週刊誌で知った)の時に愛想が尽きていました。
やはり直らない性癖という物が確実にあり、植草先生は逃れられないのだ、と思いました。

しかし最近、植草先生のブログを読んだり、この本を読む事で無罪を確信しています。
残念な事に最高裁は上告を棄却し、懲役4ヶ月が確定したようですが。。。

重要なのは警察検察の裁量権の大きさです。
「今現在の日本では大衆に気づかれないまま、気に入らない人物に罪を着せ刑務所にぶち込むことが出来、社会的に抹殺できる」
このことがとてもメッセージとして残りました。

作中、副島氏は植草先生を非常にたてていて、自身の主張もうまく織り交ぜつつお互い補完しあうというか、
なんというか、こんなに意見が一致して良いのか?
と思うぐらいの蜜月ぶりです。小沢一郎氏に対する応援姿勢も一致していました。

最後あたりで副島氏が、2012年に覇権国家が中国に移ると言っていました。
多分そうなるんでしょう。アメリカは今のイギリスの様になるのでしょう。
一見平穏の今、実は激動の時代なのをあらためて教えてくれます。

話題の人
共著ですが面白い。しかも考え方が偏っているところもいいでしょう。

難解な本ではありません
タイトルを見て、難しそうだと思い、
手に取ることをためらっている人がおられたら、その心配はありません。
政治・経済の深い知識がなくとも、日常のニュースを理解できる能力があれば、
最後まですらすらと読めるかと思います。
対話形式ということが大きいでしょう、平易な話し言葉でかかれてありますし、
少し読みにくい漢字には読み仮名がふってあります。
意欲があれば、中・高生でも読めるのではないでしょうか。

内容に関する詳細なレビューは他の方に譲ります。

きわめて正確な近未来予測の書であり、憂国の書である
 本日、著者である植草一秀氏の上告が棄却された。それを聞いてほくそ笑んでいる元大臣もいるだろうが、天網恢々・・・という言葉もある。油断めさるな。近々、立場が交代しないとも限らないのだから。
 悪いヤツほどよく眠る。いや、悪いヤツほどよくしゃべる。けど、すぐにお里が知れる。大衆はたしかに無知でバカだが、その胡散臭さに気づかないほどおろかでもない。よくしゃべるから便利なヤツだと抜擢したのだろうが、近々、そのミスキャストに気づくはずだ。
 おっちょこちょいの芸人が国政に転じるとか。これもきっと悪いヤツと善人面の国のシナリオの1つなのだろう。
 本書で問われている真のテーマは、「日本のほんとうの独立」ではなかろうか。 

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全脳思考

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全脳思考

神田昌典さんの決意を受け止めよ
私はこの本を物凄い本だと思いました。

よくまあこれだけの内容を一冊に盛り込んだと素直に
驚かされてしまいます。

内容ですが、今までの神田さんの本の内容と余りにも違うの
でそれは賛否両論が出るでしょう。

でもそれも仕方無いと思います。何故なら本の帯にも書いて
あるようにこの本は著者の10年の集大成であるのは勿論、今
後の10年に向けての内容であること。即ち未来に向けての内容
であるからです。

受け取り方は人それぞれありますが、私は著者がまさにこの
時期、このタイミングでこの本を出してくれたことに対して
感謝の念で一杯です。

だって何でもありの時代だといっても限度があるでしょう?
例えば10年前の自分に向かって
「10年後はトヨタが赤字になるんだよ」と言ったって
狂人だと思うだけですよね。でも実際にそれが起こっている。

残念ながら今はそういう時代なんです。そしてこれからの
10年は・・・考えるだけでも怖いですよね。でも我々は
そんな時代を生きていかなければならない。そんな時代に
生きていかなければならない。

この本は間違いなくそんな時代を生き抜くための羅針盤です。
具体的かつ実践的なスキルが満載です。この本を読み込んで
そうしたスキルの一つ一つを身につけていくことが知識社会に
おいて生き残るための必須条件です。

5年後、10年後、
「あの本をあの時読んだから今の自分がある。」

そういう人がたくさん出てくるような気がします。

少なくとも私はこの本を読めたことに対して120%のHappyを
感じています!!

思考テクニックをついに公開?
最終章に「社会変革のためのマーケティング」とありますが、この本の本質は、社会(マーケットという意味だけではなく)とつながるためにどう考え、どう行動するかということにあり、決して帯にあるような「思考テクニックをついに公開!」というところにはないように思いました。

神田さんのビジネス書はとにかく読者を行動させずにおかないということで首尾一貫していましたが、この本もまたしかりで、神田さんのマーケッターとしての集大成として、また次のステージへの旅の始まりとしてふさわしい内容となっています。

ドラッカーのネクスト・ソサエティーを読んで、来るべきビジネスの形についてうーんとうなっている人にとっては大きな気づきを得られると思います。理論だけにとどまらず、神田さんが上場会社3000社の社長宛てに送ったレターが公開されていたり、自ら企画したテレビ番組「はたらくげんき」が生み出された背景も明かされていたりで、具体的に腹落ちする内容となっています。

天才としての神田昌典
いまこの本を読了したところです。

一言でいって、この本は新しい時代の新しい日本、そして新しい地球人類を作っていくリーダーの為

神田昌典さんが渾身の力をしぼって、その今の全貌を書き上げた本だと思います。


この本の本質を理解するためは、たしかにかなり事前知識がないと困難かもしれません。

しかし、もし、あなたがこの混沌とした日本、そして、この地球を憂いていて、なにか自分の

人生のなかで、自分の仕事を通し、少しでもそれを良い方向にするために、ささやかでも役に立ちたい

考えている人なら絶対読んでみてください。

そんなあなたならこの本のなかにどう考え、どう行動すべきか、のヒントが満載です。

もし、この著者の本が初めてだとしてら、この本を読んだ後で、ここに記載されている

書籍を系統的に読み進めれば、よりその本質にせまることができると思いますし、フォトリーディングや

ジーニャスコード等のメソッドもぜひ受けてみるといいと思います。


いま、人類は本当の意味でのパラダイムシフトの時代に入り、忙しい日常で一見なにも

変化は感じられないかもしれませんが、先端科学分野、特に量子力学等の根源の分野や

生命科学、DNAなどあるいは意識そのものの理解における心理学で、この世の中の仕組みや

人類というものの本質が理解が急速に進み、この5年から10年ほどで、まったく価値観が逆転した

新しい考え、新しい経済システム、新しい科学が生まれでようとしていると感じます。

その中で、神田昌典さんはコンサルタント、教育者、社会変革者として、世界でもトップクラスの

レベルでそれをリードしていると思います。

日本にいて、このような最高度のクオリティの情報を得る事ができることに喜びと勇気を

感じますね。

次の10年でどのような変貌を神田昌典さんが遂げて行くのか、それまでの自分自身の成長とともに

とても楽しみで、本当にワクワクしてしまいました。

時代と共に学び続ける

まず、他の方々のレビューを読んでショックでした。
おそらく著者や関係者も読んでいるのに、「そこまで書かなくても・・・」と思ってしまいます。

もう、批判や中傷は止めましょう。


さて、私は「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」に大変な感銘を受けた1人です。

しかし今回の著書からは、大きな時代の変化を感じます。

私自身、ダイレクトレスポンスは「もう古い」と思っていますし、ネット社会における「指名検索」の概念は、とても重要だと思います。

過去の名声や遺物に胡坐(あぐら)をかくことなく、時代と共に学び続ける姿勢は素晴らしいと思います。

私は、著者のオーディオ教材をよく聞いていますので、言わんとしていることがよくわかるのですが、何も知らない人がいきなり読んでしまうと、真の価値が伝わらないかもしれません。

だから星4つです。

これからもがんばってください。

応援しています。


見える者 見えざる者 時代の奥底の潮流
 「よくもまぁ・・・相変わらずこんなどこから降ってくるのか解らない次元の話をもってくるもんだな」と感心します。

だから、この本の奥底の次元というものは読む者を完全に「分断」してしまうだろう。

あるものには全く理解できる次元ではなく。ある者には「まさに自分もそれを考えていたんだ」というシンクロを生み出し。拒絶を生み共感を生み出す。

この本にとってみれば、☆一つも☆五つも賞賛に違いない。

なかなか☆一つがつくものじゃなく。なかなか☆五つがつくものではない。

その二極を産みだすことの方が名誉でもある。非常によくできた本ですが。

その次元に到達していなければ白い紙となんら変りはないでしょう。

ただ言えば、起業の最初の段階で男性性が必要で・・・というくだりは整合性がないなと思いました。母性という安全地があってはじめて男性性も女性性も成り立つものではないかと。

U理論にしてもそのプロセスや現象面については解説しているが。

「なぜそれが起こるのか?その根本とは?」という問いには答えていないから。

その奥底にある創造性そのものにいずれは立脚してゆくこと。スキルを超えた次元に到達することが将来的には求められるのではないかと思います。

これを単にノウハウにした時点で一次元下がってしまうそういう感を憶えました。

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忌野清志郎1951-2009

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忌野清志郎1951-2009

もっとインタビューを
音楽雑誌をちょくちょく手にしていたのは、四半世紀以上も前のこと。
読んだことのないインタビューばかりだった。
知らなかったり、あるいは忘れていたりしたエピソードも多かった。
驚いたり、思わず笑ってしまったり。
この本はこの本ですばらしい。
ただ、もっとインタビューを読みたい。
ロッキングオンやブリッジに掲載されたものをすべてまとめて、改めて出版してほしい。
時間がたてば関係者から、清志郎に関するさまざまなエピソードを聞きだすこともできるだろうし。
ブアツイのが読みたい。

さすが
さすがは渋谷君。
僕ら夢を見たのさとってもよく似た夢を…の見開きぶち抜き。
これだけでなんつーか通じてしまう。
素晴らしい本をありがとう。

一冊じゃ、足りねーな。
一冊、買って、その内容、写真の豊富さに感動した。
見た事ないカッコ良いショットばかしだ。
表紙からジョニー・サンダースを思い出した。
この表情、鬼気迫るモノがある。
個人的価値観では1050円は充分過ぎる程、安価だ。
また今日も買った。
一冊は写真の切り抜きと読みこなす為。
一冊は大事に大事に保管するさベイベー!!

未完の秀作
他の方が書かれているように、出版元には様々な過去の記事があるので、もっと時間をおいて
出しても良かったのではないか? そうすれば、もっともっといいものが出来たのではないか?と思う。そういう意味で、「未完の秀作」と言わせて頂く。

またこの本が早く発売されて売れた事が、その後の清志郎関連本ラッシュにつながり、中には明らかな便乗商品がある事を考えると、より強く上記の事を考えざろう得ない。

しかし、現時点では清志郎関連本の中では一番充実しているのは確かである。

CHABOのインタビュー記事だけで買う価値あり!
私の場合、前半は過去に(ほぼ全ての)JAPANとBRIDGEをリアルタイムで購入した際に読んだ清志郎の記事ばかりでしたが、なんといっても後半、チャボさん(と、教授)が渋谷陽一さんのインタビューに答えている記事だけでも、これを買う価値があると思います。またなんと言っても、表紙!・・・清志郎のふてぶてしい、真正面を見据えた、挑戦的ななんともいえない写真。サイコーです。素晴らしい。本当にいい。渋谷さんがどうしてもこれにしたかった感じが痛いほど伝わってきます。(どなたかが書かれていたご意見に全く同感です!)岡部さんが清志郎を追い続けた写真集(こちらも必見です)やそれ以外からのもの多数掲載されていますし、清志郎の「総括」的な一冊として、ファンならば手元においておくべきです。(まだ死んだなんて信じられない・・・本当は総括なんてしたくないんですけど。)嗚呼・・・清志郎はサイコーです。カッコいいです。しびれます。

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ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

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ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

淡々としている
淡々と流れていくような感じ。
こういう表現は、そこに広がる世界を趣深く想像させてくれるし、
露骨な性描写に対する不快感を和らげてくれたりするけれど、
この作品のテーマとして謳われているような喪失感を表せているのかと考えると疑問が残る。

淡々とした喪失感は、虚無的な印象にならざるを得ず、
絶望や葛藤など、喪失感に付随する感情の起伏というものが表現しきれていない印象があるので、どうしても物足りなさがある。

現実の喪失感というのはもっと壮絶なものであり、受け入れがたいもの。
そういったものを諦観的に受け入れて淡々と物語ると言うのは、
青年期である主人公の心理としては、やはりしっくりこない。

これが村上春樹の世界観なのだと言われれば、それまでだが。

忘れていた感性
今まで村上春樹の作品を読んだことがなかったのですが、今回、カナダ人の友人に勧められ読んでみました。ビートルズの曲と物語の回想シーンとが見事に状況をとらえ、何回も読みたくなる本です。ストレートな文章から、忘れていたとてもデリケートな感性が呼び起されるような気がしました。

恋愛ファンタジー
村上春樹さんの作品で、はじめて読んだのがこのノルウェイの森です。悲しい話なのですが、どこかファンタジーな感じもします。この作品が相当面白かったので、しばらく村上春樹さんの作品を読みあさりました。その結果、ノルウェイの森が、一番面白かったです。

生と性、そして死の観察者たる「僕」
「幽霊」のように「存在感」がなく、この世を
たゆたく「僕」を通して、1970年代の学生のライフスタイルを
舞台装置に、生と性、死を描いた下巻です。

読み手によって、千差万別な解釈と評価がでることは必死な作品ですが、
この作品が、私の村上春樹氏デビューとなりました。

存在感のない「僕」、生きる目的も死ぬ意味もみいだせず、性に執着すること
もない「僕」の目の前を通り過ぎていくさまざまな人々。
とても、生き生きと生きているとは言いがたい「僕」と、彼らの、
思念を流れるままに、オートグラフしたかのような形式が、とめどない言葉の
ストリーミングとなって読者の前を通り過ぎます。

斬新な手法と、一見恋愛を描いたようなストーリーですが、深読みすれば
するほど、カフカ的な小説に見えなくもない。

「僕」ワタナベの過去の抜け殻を記憶に残すための、直子とキヅキ。
それに対して、今の「僕」の記憶をとどめるために存在する「緑」と「永沢」先輩。
過去と今をつなぐ「レイコ」さん。

自分の肉体と精神では、満足に生を生きられない、かわいそうな「僕」を
通して、過去の中の「過去と現在、そして未来」を回顧する、斬新な手法の本作品
は、言葉の嵐にどっぷりとつかって、現代の小説の洗礼をたっぷりと受けるに
ふさわしい、おもしろくも虚無的な作品でした。

心が動きました
心が動きました。

純愛の物語と言うよりも、喪失の物語と言えると思います。 

物語を通じて緑の存在が救いです。
緑の生命力が、主人公・僕の生きる力になっていると思います。

本当に大きな喪失は、時間と共に解決していくしかない。
どんなに心にポッカリと穴が開いても、記憶はいつか遠ざかっていきます。
記憶が遠ざかっていく事実におののきながらも、人は生きていける。

ポッカリと開いた穴に飲み込まれないように支えてくれる存在がいてくれること。
こんなに素敵なことはないと思います。

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あずまんが大王1年生 (少年サンデーコミックススペシャル)

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あずまんが大王1年生 (少年サンデーコミックススペシャル)

未読者に特におすすめ!絵だけでなくネタも書き直されています
今まで、「あずまんが大王」未読でしたが、今回新装版を読みました。
それから、さかのぼって、オリジナルの「あずまんが大王」全4巻を読みました。
新旧を順序逆にして、はじめて読んだわけですが、書き直しが大量にあるだけでなく、
ネタもネタの表現方法も変わっています。
6ページの抜き打ちテスト1と2を新旧比べてみてもわかりますが、
ツッコミを「□でかこった文字(ハンターハンターの解説でよくつかわれるようなやつ)」
で解説することを極力避け、雰囲気で表現しています。
「よつばと」、特に、えなとよつばとの会話風景(交通ルールをえながよつばに教える回が
わかりやすいかな)で、よく用いてる手法ですね。
私は、こんな作者特有の独特の間を「残心の美」と勝手に名付けています。
「よつばと」から、「あずまんが大王」に入った人にとっては、とても読みやすい。
また、旧は旧でネタも違うし、書き味、表現も違うので、未読の方は両方読むことをおすすめです。

ゆるやかなストーリーはあるんですが、4コマのネタに困らないように、次々とつっこみどころ満載のキャラを突っ込んで、かれらがページに書かれた4コマの枠という箱庭をごちゃごちゃ
動いている風味を楽しめます。特に、表紙の大阪さんは、行動がユニークで不思議な子ですので
この漫画1巻の表紙に来たのもうなずけます。
1巻では、「なんだなんだ?」と新しいキャラが次々と投入されることに、
2巻は、だらだらと、
3巻きは、もう終わりなのか・・・という寂しさとともに読むのがおすすめですよ!

「あずまきよひこ」が凝縮された新装版
ゲッサン書き下ろし分を目当てに買ったのですが、服装から要所の髪型、キャラのアップ、果てはオチ自体が変わってて、既読者も楽しめる内容になっています。

水着なんかはとても顕著で、デザインが今風のものになってたり、現実の構造、デザインに準じたものになっていたり、キャラが髪を纏めていたりなど、絵に説得力が増しています。
オチの修正や書き下ろしのネタを見てみると、過去と現在のあずまきよひこ氏の変化が見て取れて、とても面白いです。

良くぞここまで!
と、言いたい所だったのですが、読み進めていくうちに修正分が見る見る減っていくのはちょっと残念。

とはいえ、620円でこれだけのボリュームがあれば満足です。
未読者はこれを機会に是非。

ディレクターズカット
電撃コミックスEX版をお持ちの方も
はじめて「あずまんが大王」を買う方も
どっちも楽しめるディレクターズカット版。

表紙の春日歩(通称:大阪)も
可愛らしく描かれており良い。

小学館の新しい漫画雑誌「ゲッサン」
に掲載された「補習編」も完全掲載。
電撃コミックスEX版に加筆・修正され
実は両方持っていると更に面白くなります。
(どちらかにしか載ってないネタがありますから)

何度も読み返せる稀有な4コマ漫画です。

ごめんなさい侮ってました
ゲッサンに載った補習編の為だけに買いましたが・・・
4月から7月までの絵をほとんど全部書き直してる。
そこまでやりますかってくらい加筆、修正しています。
最後のページの電撃大王の広告、
あずまんが大王の「大王」ってなんやの?
までパワーアップしています。

前の電撃コミック版と比べるのも一興ですね。



ただ新装版として出されたものではありません。
 最後の16ページが「補習編」として描き下ろされています。中にはこれが目当てで買ったという人もいるのではないでしょうか。かくいう私もそのクチです。
 しかし読み始めてビックリ。一年生編の4〜8月ぶんのほとんどが今の絵柄で書き直されています。よみの眼鏡がなんか今風に! 個人的には、榊さんの顔がメンバーの中で一番変わったように感じました。他にも、ネタの表現やセリフが描き直されているものもあり、ただの新装版ではないことが伺えます。(ちなみに「補習編」は卒業後ではなく、一年生編の追加エピソードとして描かれたものでした。)
 作者さんのブログを見た感じ、昔のまま出すのではなく、現在の表現力を積極的に出して描き直したもののようです。以前のバージョンとは別物として楽しめるよう作ってあり、好印象でした。個人的には、最後まで今の絵柄でやってほしかった感があります(ムチャか)。

 未読の人はどう感じるか、そのあたりはわかりません。面白いことには違いないですが、絵柄の違いに違和感を感じるかもしれませんね。

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ザ・トレーシー・メソッド DVD Book

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ザ・トレーシー・メソッド DVD Book

きいてるっ☆
昨日届きました!
早速やってみたんですが、けっこーしんどい。
腕とか脚とかもうあがりませぇ〜んって感じなんですが、励ましの言葉が所々にあるので頑張れました!!

で、今日。
腕、お腹、脚見事に筋肉痛。
腹筋30回しても筋肉痛にならない私が、お腹の筋肉痛に悩まされてます。

まだまだ効果が見えないので星4つ☆☆☆☆
1ヶ月、2ヶ月後にはメリハリボディになれてる事を信じて、今日も頑張ります!!

説明があればもっと
コアやインスパイリングを続けていますが筋トレ的なものをと思い購入。
トレーシーの小さくてバランスのいい身体に一目ぼれしたのもあります。
やってみるとかなりきつい…。特に二の腕は上げてられずに休み休み。まだ通しではできないです。
つづければ必ず効果の出るエクササイズだと思うんですが、いかんせんそれぞれの動きが説明不足な気がします。ウォームアップからすでに画面が見れない姿勢のときに次の動きへの指示がないため、気がついたらもう立ってて次の動きへ入ってる…なんてことしばしば。
コアは次の動きに入る前に丁寧に教えてくれるタイプ(ヘルプもあったし)だったので、トレーシーもう少し細かく教えてよ!って言いたくなりました。
一回実践前にさらっと全部の動きを通して見るだけってのをやってからのがいいかもしれないです。
内容とチャプターが細かく選べる・短いコース設定があるという点はとても気に入っているので☆4つで。とにかく続けます!

すごい!今までの筋肉痛と違う!
届きました!
早速やってみたら、かなりのキツさに思わず声を出してしまいました!(笑)

私的辛いワークアウトのランキングは...
1 ダンベルを使った腕のエクササイズ 
2 椅子を使った脚のエクササイズU 
3 マットを使った腹筋のエクササイズ

腕の鍛え方がとても斬新で、一見簡単そうにみえて、超!キツい!
でも効果が期待できます!(まだどう変化してくれるか分かりませんが)

翌日の筋肉痛はハンパじゃないけど、
今まで体験した運動の中で、一番「気持ちいい」筋肉痛になっています。

というのも、
表面的な痛さではなく、本当に奥から、そしてコンパクトに!!
上手く言えませんが、とにかく
おすすめです!


悪い点を強いていうならば、

メニュー数が少ないのでは?
また、クールダウンはそんなもんでいいの?
の2点です。
クールダウンに関しては、もっとマットでゆっくり伸ばす〜〜イメージがあったからです。
もしくは、もう少しクールダウンの時間を長くしても良いのではないかと思いました。

初めての方
本日届いて初めてやりましたがマット運動までにいくまでに断念しました でも毎日やれば慣れるかも 続けてみます

とーってもいいです=☆
先日注文して本日届いただけでも嬉しかった上に、早速実行すると腕のエクササイズはしんどくて途中で休みましたが
ウォームからクールまで全般的に分かりやすくてちょうどいい速さで、とても楽しいワークアウトに感激しました☆
ずうぅっと続けたい!!!と思えたワークアウトは初めて。明日もやる気まんまん (*^▽^*)
音楽がまたすごくいいのでBGMだけでも聞き甲斐あります♪
ありがとうトレーシー!!! (^ε^)♪

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YOSHIKI/佳樹

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YOSHIKI/佳樹

一ファンですが
いまいち突っ込みところが曖昧にぼやかされてますね。
特にタイジのあたりとか。
プライバシーの問題もあるんでしょうが。

エックスジャパンがパッケージされた商品だと思っていて
大人な人は、あーヨシキ節炸裂だ〜と読める内容だと思います。

まだ純粋なファンの方はきっと泣くんでしょうね。

でもこれに2000円以上取るのはちょっと高すぎじゃないかな〜

記憶がよみがえる
10年以上前のことだけど読んでるとその時のTV映像、雑誌、新聞、写真集などの記憶がよみがえり懐かしい〜

今でもXJAPANのCDなど大切な宝物として大事にしています。 これから「YOSHIKI/佳樹」も宝物の一つとして大事にしていきます。

誰にでも言いたくないことはある
読み終えまして「あおによし」のライヴ終了後に布袋氏と喧嘩をしてHIDEが謝りに行った事が抜けてるな…と思いながらも普通、この様な内容の本には自分の格好悪い所まで100%さらけ出して書くのは難しいよな。と思いました。内容はYOSHIKI誕生からXと共に生き現在まで。(正確にはSUGIZO加入直前迄)私は結成時から好きでしたので知っている事もいくつかありましたがYOSHIKIの内面や知らない事も沢山ありましたので楽しく読ませて頂きました。YOSHIKIをXを知る為には欠かせない本かと思います。少しでも興味のある方は手に取ってみてはどうでしょうか?ちなみに余談ではありますがインディーズ時代に打ち上げでYOSHIKIと共に暴れていたTAIJIは「鬼タイジ」と巷では呼ばれていました。

Xファンでも
嘘の部分ははっきり嘘とわかります。仕方ないのかも知れませんが,かなり美化されてます。

小松成美というフィルターを通したYoshiki伝
この本の構想が発表されてから約10年。もう出ないかと思ってましたので、この本が発表されただけでも嬉しいです。個人的に小松成美さんの本は好きでしたので。

内容は、これまで語られることのなかった父親の自殺等、週刊誌や暴露本レベルではなく、本人の了解の下で書かれたものであり、幼少時代や中学高校時代の写真もあり、本名も頻繁に出てきます。これだけで手に取る価値はあるでしょう!
さらに、Xの復活の当初は「終わらせるために復活した」と語っていたのち、何故それを撤回して世界ツアーを敢行し、最後までやり遂げる気になったのかは今まで何処の媒体でも語られなかったので、その心境の変化について感動的に語られていて納得しました。

しかし、あくまでこれは小松成美さんのフィルターを通して書かれたものであり、若干Yoshikiを称え過ぎの感もありますし、Taijiが破った約束とは何なのか、Toshiは何故Xを復活させようとしたのかなどはあまり触れられていないのが不満です。

一人の人がYoshikiを語っても、語り尽くすことは不可能でしょう。昔は市川哲史氏との人格別インタビューなんてのもありましたし、複数の方がYoshikiについて本を書いてくれれば、よりYoshikiの真実に近づけるのではないかと感じました。

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ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論

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ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論

威風堂々 御心と御在位
歴代天皇から今上天皇陛下に対して著者の率直な気持ちが表れた
書です。また天皇の宮中祭祀など一般的にほとんど知られていない、
古から継承されている天皇の国事行為の意義が紹介されています。
日本が如何に天皇の下、長い歴史を通じて国体を維持発展させてき
たか、また天皇陛下の国民を大切にされているかという著者の強い
想いが伝わってきます。著者曰く、今上天皇陛下は今日の時代に合
せつつ、歴代の天皇と国民の関係を受け継いでこられた。これを大変
有難いと感じると。将にに同感です。余談ですが、天皇制という言葉
は天皇陛下が国民の元首であられることとをよしとしない、サヨク主
義者が使うことばだと。本書の読者は心得た方が宜しいと思います。

反体制
私は「おぼっちゃまくん」を見ていた世代で今でも主題歌を歌えますが、
成長して同じ作者が「ゴー宣」を描いているのを知ってびっくりしましたね。
しかしよく読むとある意味では当時と変わっていないんですね。
当時も今も「反体制」で「反権威主義」。
言論空間は左寄りの人間が支配している状態で、それが体制側。
当然この「天皇論」も無視されるでしょう。
しかし作品の面白さで売れてしまう。
これも「おぼっちゃまくん」と同じ。
特に「天皇論」は名作なので、体制側もいずれ無視しきれなくなるでしょう。
その時の反応が楽しみです。

日本とは
僕は天皇が何なのか教えてこられなかった,
天皇の効果は無いものだと思っていた,
税金の無駄遣い,
皇室を廃止したら良いじゃないかとずっと思っていた,
皇太子,天皇は自由が無くてかわいそう,
本当に皇室を無くしてあげたいと思っていた.

天皇は時代に合っていないと思う.

国民のために平和を祈っている.
しかし,祈ったって何もならない.
天皇には神話の世代から続く伝統がある.
しかし,伝統は食えない.

今の時代はこういう時代だ.
だから,天皇は時代に合っていない.

しかし,今の時代は良い時代か?

日本とは,
日本人とは,

僕はこの本を読むまで,土地の名前がたまたま日本で,
そこに住む人を日本人と思っていた.
そして,それ以上に僕自身は「地球人」だと思っていた.

そうではなかった.

僕は二十歳で気づくことできた.
ありがたい.

「国民主権」の誤謬。
作品中に出てくる著者の少年時代。憲法を授業で習い、
「そうか、国民主権か、じゃあ「象徴」の天皇は国民の意志でどうにでもなるんだ」。

・・・僕も自分が小学生の頃、社会の授業で全く同じ感想を持ちました。
小林氏が本書で書いているような天皇観を持つようになったのは、長じてから、
というより社会人になってから随分な時間が経過した後だったと記憶します。
それくらい教育の「刷り込み」効果は強い。

国民を思う無私の祈り、不可侵の神聖なるものとして国体の中心・拠り所として連綿と
続いてきた皇室。「天皇制」や「天皇家」といった天皇を相対化する語彙がいかに本質を
見ていないか、のような基礎的な内容からはじまって逐一、「絶対的存在」としての天皇に
迫った快著。

・・・と、言うか、本来義務教育で国民が遍く授けられて当然の知識、と思いますが、
本書を読んで「開眼」したひとが多ければ多いほど日本の教育はオカシイ、ということになる。

個人的にはひさびさに胸が熱くなりました。
著者は「戦争論」では敢えて天皇に深く言及せず、その時の
思いを本書にこめたそうですが、その言葉通りの力作と思います。


面白いけど…
小林よしのり氏の久しぶりの大作『天皇論』を購入して読みました。氏の作品は殆ど購入し、近代史に関する造詣の深さや視点に於いて学ぶことが多いと常に感心させられます。漫画で難しい事も分かり易く描かれている点も良いですね。
今回の『天皇論』は、残念ながら古代史に関する記述はチョット脇が甘いかな?と思われたので−1で★★★★☆の評価にさせて頂きました。勿論!買って損はないと思いますよ!



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ONE PIECE 巻54 (ジャンプコミックス)

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ONE PIECE 巻54 (ジャンプコミックス)

待ってました
エース奪回は出来るのか?そして各階にて昔敵対した奴らとの再会・協力など読んでいてワクワクしました。

早く続きが読みたい!

なんという…
展開が凄すぎて鳥肌立ちまくりです。

最近のワンピースはファンタジー色が強いのが自分にはちょっと、、
巨人族とか手長族とか魚人とかはいいんですが
マゼランとかハンニャバルとか
もはや誰が何の種族なのか分かりません。

まぁ、それは置いといて。

遂にエースを救出するためハンコックの助けを借り
海底監獄インペルダウンに突入。
捕らえられているかつての敵達との再会。
エースが捕まっているLV5を目指す。

そして一方、動き出した白ひげ、海軍本部に集結する海軍精鋭たち、
召集された七武海。

クライマックスに向けてようやく動き出した感じです。
(ただ物語はまだ半分くらいあるらしんでこの勢いが続くのか…)

エニエスロビーに続きインペルダウンを陥落させたらどうなるのか…
次の仲間はボンちゃん?ハンコック?バギー?エース?

未だ謎の多い革命家ドラゴンと革命軍の勢力はどのように
物語に絡んでくるのか非常に楽しみ。
もうワクワクが止まらない。

そして今巻で一番気になったのは
ロビンが飛ばされた東の海、橋の上の国テキーラウルフ。
あの橋が何なのか非常に気になります。

「この島はおれのナワバリにする」
 前巻までは新キャラを大量に投入してこの巻からは懐かしキャラを復活させながら
なおかつ物語の全貌が徐々に姿を見せ始める。
 インペル編は新世界に行く前に今までのおさらいとこれからの展開に期待を持たせる
素晴らしい出来です。

「なんだバギーか」「よーしふざけんなこのスットンキョーめ」このやりとりだけで
しばらく登場していなかったバギーが本編の中で生き生きと暴れ回り、ほかの再登場
キャラも同じように相応しいセリフと共に再登場させ、扉絵連載ではCP9とスパンダム
親子の確執を予感させたり…尾田っち冴えまくり。

 このレビューのタイトルはその冴えまくった54巻の中でも白眉だと思ってます。
 このセリフの後に続く数行の描写で白髭の絶大な力と世界の危ういバランスを
的確に表現していて凄い、と痺れました。

 私はジャンプで毎週読んでいるんですが、次巻以降も凄いんだよなぁ…楽しみで
しょうがないです。

誰にも止められない
エースを助けるためにインペルダウンへと向かったルフィ!
久しぶりに懐かしい敵やダチが出てきたり、
またまた個性的なキャラが出てきたり、
他のクルーがどこへ行ったのかも少しだけ描かれています。
SBSではナミ役の岡村明美さんがいろんな質問に答えてますよ。
50巻を超えてなおグダグダにならず面白い!




50巻こえて
50巻超えてのこのおもしろさは異常ですね。
読みながら手の震えと、心臓の高鳴りが止まりません。

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バガボンド 30 (モーニングKC)
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以下略

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以下略

ようやく購入
ゲーム、あまり関係ないな!!

平野耕太ファンなら知ってるだろうという前提で進んでる感じ。
付いていけるけれども、いいのかなぁ〜、これでとか思ったけれども
どうせ買う人は、慣れてるからいいかと結論。

3年後くらいに、アワーズコミックスで、完全版が洒落で出そうな予感。

面白いけど……
コア過ぎるかな。素人には薦められないというか。
奥さんは表紙に拒絶反応を示していたし(笑)。
ただ、アニメ・マンガ・ゲームに詳しい人にはお勧めでき、
平野耕太ファンなら必読でしょう(言われなくても買うと思うけど)。
ちなみにバイオハザードはプレイしてことないんですが、
敵が可哀想な人ということだけはわかりました(笑)。

ダメ人間のダメ人間によるダメ人間の為の吹き溜まり
以下略

出る出ると聞き続けて早3年半
満を持してやっとこ単行本化
出版社の関係上、カットされてしまった話がかなりあるものの、かなり気合を込めて読まないと撃沈されてしまう位の読みごたえある作品

ヘルシングはこんな人が描いてるんですよぉ

くやしい
何がくやしいって作中ネタの一部が分からないのがくやしい。
漫画家で忙しいはずなのに何でそんなに漫画、アニメ、ゲーム、映画ネタが豊富すぎるのかがくやしい。
エース桃組で連載していた「進め以下略!」分が載っていないのがくやしい。
でもそれでも面白いのがくやしい。

バファリンの半分はやさしさで出来ていますが
この漫画の殆どはありとあらゆる作品に対する(ミリタリー系多め)
平野耕太先生の愛情で出来ています。



濃いよ、濃ゆいよ、ディープだよ、そしてとことん笑えるYO!
 寡聞にして、この作品のことを知らなかった私……お恥ずかしい。「HELLSING」、大好きでしたのに。その巻末の「アレ」、それをゲームの話にと特化した感じと言えば大よそ内容は伝わりましょうか。
 それにしても内容……、めっちゃ濃すぎ。
 ついていくだけでも一苦労、というか今の子達はこの話が分かるのかしら?それなりの歳の私でも、おいてけぼりの時が少なからずあったのですが。でも、その分「分かる人」には、その面白さは折り紙つきでっす。
 キャラ、内容、テーマ、どれも濃いだけに、それらをストレートで楽しめる人にこそ最適にしてお勧め。酒の肴に、まことにピッタリでありますよ。

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1Q84 BOOK 2

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1Q84 BOOK 2

書き直された過去から浮かび上がる現在の姿
非常に長い作品だった。
はっきりいって整合性のとれた感想を持つことが難しい。

物語に強く引っ張られながら、何度も拭い去りようのない既視感を覚えてしまったからだ。
それは「1Q84」がこれまで映画やマンガで繰り広げられてきた世界観とどこかで重なって
見えてくるからかもしれない。まるで現実の出来事をリアリティのある事実として
享受することができなくなった、この時代の自らの感性を見せつけられているかのように。。。

しかし同時に、その疑いを一掃するだけの読後感は十分にある。

ドストエフスキーが宗教と困窮する現実のはざまに揺れ動く19世紀の人々の姿を
描いたように、村上春樹氏は善悪の基準が曖昧になった不確かな今日に生きる人々の姿を
描きだしている。そこにはある側面、ある瞬間、リトル・ピープルとして無自覚に生きてきたという
私たちの過去の事実に対する言い逃れできない責任の重さがある。

氏は半世紀以上前にジョージ・オーウェルが書いた「1984年」を描きなおすことで、
近過去から見た近未来に生きる、いまの私たちに、この現実の姿を突きつけ、これからの
私たちのあり方を問おうとしているのかもしれない。

一読をすすめたい。

非常に村上春樹的な

殺人者に、ゴーストライター。
エンターテインメントに溢れた「1」は
ページを繰る手が止まらず、面白く読めた。
そして、それらが繋がっていく「2」は難解。
文学賞への批判、宗教への畏怖など感じられるが、
その根底には、初恋への思慕が流れていた。
いつもの文体で彩られた長編は、
やはり村上春樹という感じがした。
いろいろなことへの疑問が、すべて消化しきれて
いないので、続編があるかも、と思われてしまうのだが、
これ以上、説明をされても、という気もしてしまうのだ。


稀代の作者と同時代に生まれたことに感謝したい
村上春樹の集大成といえる作品ではないでしょうか。
作者の、人に、家族に、愛する人に対するあたたかい愛が伝わってきて、私のコアの部分が揺さぶられて、Book2の終盤、涙が止まりませんでした。
人が人を想うこと。
誠実に覚悟を決めて人を想うこと。

この作品が与えてくれたあたたかさを胸に、この現実の2009年を生きていけそうです。

究極のテーマ
この誰もが悩み苦しむ問題に、温かい結論を出してくれている。

リトル・ピープル
空気さなぎ

春樹さん独特のメタファが、読み解きやすくなったように感じました。
ただ。始まりが読みづらかったので、最後からさかのぼって読んだりしました。
色々な読み方をしても大丈夫だと思います。

私はbook2の、天吾がパジャマのにおいを嗅いでしまうシーンが、ぶはっ(笑!)となって好きでした。

村上さん、book3は書かないでください
必要な事は全て書かれている。あるいは書かれ過ぎている。
理解出来ないものを批判するのは簡単で、ある場合においては快感にもなるが、それはとても醜い。
説明しなくてはわからないということは、説明してもわからないということだ。

この本は作家であり、また一人の人間である村上春樹の最高傑作である。

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バガボンド 30 (モーニングKC)

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バガボンド 30 (モーニングKC)

収束していく
ついに30巻
そして物語は「あの戦い」に向けて動き出す
それがこの30巻ではっきりと描かれている

あまり好評ではないようだが
この30巻無しでは物語は終わらない
終わってくれない

そして、小次郎と光悦達の別れの場面は間違いなく名シーン

「文学的な漫画」というか「画のある文学」になってるのかな?
(連載スタートの時からずっと読んでいます。とにかく夢中になって、単行本も発売されるとすぐ買って繰り返し読み、眺め、その後、読み手としての自分の側が多少歳を取りました)

毎回毎回美しい画や見事なコマ割りに心を奪われて読んでしまいますが、娯楽として、作品全体としてみた場合、この『バガボンド』のテンポやノリは、

●文学・小説だったら成立するかも
(原作が吉川英治さんの小説であることとはあまり関係なく)

●TVドラマや1時間半で終わらねばならない映画では成立し得ないかも

と思います。特にこの第30巻は、「小説と漫画/映画のあいだで相当小説に接近した」バランスで成り立っている気がします(「文学的な漫画」というよりも「画のある大衆文学・娯楽小説」)

もしも『バガボンド』がテンポ・ノリはこのままで、画がこのような(美と魂とを感じさせる)画でなかったとしたら、、、?多くの読者の心をつかみつづけることが出来るか、、、

井上雄彦さんという人は、自分の「文学」を「漫画」で成立させる上での必要に迫られてこれほどまでに人の魂を感じさせる画を描くようになったのか、、、

今の時代に、日本でも世界でも稀有な漫画だろうと思います。画の中の人間に、魂があって

おそらく、そのように描くこと自体が「道」になったのでしょう

なんでよ・・・
牢の中、傷ついた身体で、ひたすらものを想う武蔵。
長年世話になった住処を離れ、新地へ向かう小次郎。
船の上の小次郎の表情は、とても良かった。が、
今回はワクワクする場面は、残念だが、無し・・・。
だいたい、おつうが「見えて話している者」自体が気に入らない。
期待して待ってましたが、そんなこんなで、少々物足りない新刊でした。



流れが止まりかけ?
恐らく大きな分岐点の手前ということで、流れが静かだと思う。
全体的には武蔵として大事な部分だが、1冊の本で見ると印象に残らない
説教臭い本になってしまう。
ま、それは避けられないことだが期待感が徐々に薄れていく。


読みごたえがあった
以前より井上さんの漫画はすべて購入していますが、
バガボンドはその中でも特に好きなマンガです。

今回も期待を裏切らない展開で
10分ほどで読み切ってしまいました。

次回は半年後でしょうが、楽しみに期待しています!

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1Q84(1)

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1Q84(1)

最近の村上作品の中では一番かも。
第3章で青豆が警官とすれ違う場面あたりまで読み進めてこれはただならない小説だ、という予感がしましたがさらに読み進めて、やはりただならない小説であることを確信させられてしまいました。
青豆や天吾、ふかえり、といった人物に素直に好感が持てる、感情移入できる、という面でこれまでの村上作品よりも人物の描写が良いと思いますし、村上氏の小説を読むことは常に最も刺激的な経験です。
どんな風に青豆と天吾の物語が繋がっていくのかどきどきしながら読み進めています。
「一人でもいいから心から誰かを愛することができれば人生には救いがある、たとえその人と一緒になることができなくても」
こんな素敵な言葉に出会えるのも村上氏の小説の魅力です。
携帯もインターネットもなかった時代、1984年を村上氏が時代のひとつのターニングポイントとしてとらえているのでしょう。BOOK2でその謎がどういう風に解き明かされるのか本当に楽しみです。

きっと傑作 たぶん傑作
村上春樹に「はずれ」なし。わたしもそう思っていた。いまもそう思っている。ところがこの作品は例外的に、そんなファン心理を裏切るものとなるかもしれない。

わたしは発売日に買った。そして今やっと1冊目を読み終えようとしている。その段階での感想をひとくちではいえないが、確かなことは「村上春樹はついに、60歳らしい村上春樹になろうとしているのではないか」という期待感を私がもっていることだ。これまでの名作の例にもれず主人公は30代の男性、そこに少し若い女性がからむというパターンは踏襲しているが、作者の頭にあるのは現実の、いまこの社会にいる団塊世代、60歳くらいの人々の思考と記憶である。

この本を待ちに待って購入したファンの多くには、例のイエルサレムスピーチを読んだり聞いたりした人が多いことだろう。わたしもそのひとりだが、あのスピーチを読んで思った。「かれは別の世界に飛び出そうとしている。動き出そうとしている」。特に全共闘世代であることを自己規定したことには驚き、そして期待した。期せずして、彼は現実の政治や社会的人間性により近づこうとしてこの本を書いているように思える。勘は一定程度あたった。いや、それを遥かに超える跳躍ぶりであった。

 ところでタイトルの本は、何冊出るのだろう。ブック1と2が先に出ているところをみると、あと3と4がそのうちに出るのだろう。

 村上春樹との長い旅が始まった。わたしはすべてつきあおう。フィッツジェラルドやフィリップ・マーローとの関係における村上春樹はもちろんすばらしいのだが、そうでない村上春樹ーーー例えば「短編小説案内」で見せたような戦後日本文学に幅広い関心をもつ作家として村上春樹ーーーとの旅を僕は楽しんでみたい。それも長編で。かれは技巧派だが、確固とした言葉を持っている。期待できる。

あえて星5つにしました

まず、一読した印象。
かなり、相当、ものすごく気合いが入っているという印象を受けました。
というのは、
伏線がちょっとした風景の描写にまで(1巻3章のマンションですとか)張られていること、
さらに、1、2巻とも24章構成でほとんどの章が20P前後に統一されていること、
登場人物の経歴が事細かく記されていること、
以上の点からだけでも、この作品は、
かつてないほど入念に準備され、そしてコントロールされているということが伺えます。

■丁寧なのか、説明的なのか、或いはもっと大きな何かなのか

今回の丁寧さには長所・短所もあるでしょうし
好みも分かれるかもしれません。
文章を読み進めてみても、場所が変わる度に細かい風景描写があり、
人物が登場するたびに服装から顔の特徴までの描写があり、
村上的ともいえる比喩が過剰なほどに盛り込まれており、
スケープゴートを想起させるヤギなどのメタファーも充実しています。

そして何より、
登場人物たちの生い立ちが良くも悪くも細かく語られます。

初期の村上作品ではむしろ、過去や経歴が(少なくとも簡単にしか)語られないことで、
間接的にですが、
自明視されていた共同体からの断絶、
そして都市に生きる人々がもはや「共同体」や「大きなもの」に
実存の支え、生きるよすがのようなものを得られない様を、
今までとは違うものに「物語」を見出していかざるをえない様を
示してきました。
また、そのために身を切られるような切実さを(少なくとも私は)感じ取ることができました。

おそらく『国境〜』あたりに「実験」の萌芽があったのでしょうか、
『アンダーグラウンド』以降、中短編において
良く言えば、登場人物や描かれる世界に広がりが見え始め(個人的には『神の子〜』は大好きです)、
悪く言えば、比較的ステレオタイプな経歴や状況設定、そして人物関係の記述が見え始めました。
そしてこの作品でそれは集大成的に引き継がれています。

細かい丁寧な描写は彼の文章自体が好きな方にはたまらないでしょうが、
経歴などのやや過剰な記述は、
説明的になりすぎている、といわざるをえない部分があるのも確かです。

例えば、実際には出てきませんが、
AV女優役の登場人物が幼少期の出来事により性的なトラウマを抱えている、
というような数式的な人物設定が少なからずあるということです。

そのようなわけで
当然、愛読者としては深読みして、
紋切型を置くことでしか描くことができないもっと大きな何かに作者は挑戦しているのではないか、
と考えるのですが今のところまだよくわかりません。
とりあえず3、4巻に期待です。

■スタイル、そして新たな挑戦

『羊〜』以来、これまでの彼のほとんどの長編小説で使われていたスタイル、
つまり、「謎」を起点にして
主人公が「?」を抱きながら内省を重ね、
なんらかの意味や象徴を見出しながら「物語」を駆動させていく、
いわば疑似探偵小説的なスタイルは引き継がれています。

その点で今回も、想像力を掻き立てられますし、やはり読ませます。

ただ、個人的な難点を書けば、
かなり綿密に、そして丁寧にコントロールされているためでしょうか、
比較的伏線は掴みやすく、意図も読み易いきらいがあります。
手探りで森へ分け入っていく感じよりも、
手の込んだ出口のある迷宮といった色彩が強くなっている。
要するに整合性が良くも悪くも強くなっている感があります(これは『海辺のカフカ』でも少なからず感じました)。

ですので、
もちろん好みは人それぞれですが、
例えば『ダンス〜』や『ねじまき〜』に見られるような、
作者的な視点からも主人公的な視点からも、もちろん読者的な視点からも、
「こんな場所から一体どうやって進んでいくんだ?」と思わせるほどの
想像を越えたスリルや切実さは今のところ感じさせません。

ただ、作者の新たな挑戦を思わせるちょっとした予兆のようなものを思わせるところはあります。
今までは主人公にとって「謎」は外側にあり、
主人公にはあくまでも「探偵的」な役割が与えられていましたが、
今回の長編では三人称だけあって、鼠が「羊」を呑み込んだように、
主人公の一人が「謎」を、或いは「悪」を呑み込む側に立たたされる可能性を示唆させる部分があります。
そうなるとちょっとものすごいものになるんじゃないかという気がします。

いずれにせよ、
本当は星3つか4つかなと思っていたのですが、
作者が何やら新たな挑戦をしているんじゃないか、という続刊への期待と、
愛読者として文句なく星5つの凄いものが読みたい、という続刊への願望を込めて、
5つとしました。

ドストエフスキーと村上氏の作風は全く異なりますが、
手の上でコントロール可能なものを書くのではなく、
「わからないもの」に常に挑戦していく姿勢というのは共通していると思いますし、
その点がやはり作家として信頼できる理由の一つなのではないかと思います。
(ドストエフスキーの『未成年』は冗長で読み通すのはかなりの困難を伴いますが、
それでもそこには「未知なる壁への挑戦の痕跡」のようなものが確かに見受けられます。)

ネームバリューと日本人の悪い癖
マジで凄い人気だな。
ただ内容がいいと言うよりは完全に
村上春樹と言うネームバリュー効果だな。
そしてそれにつられて買ってしまう日本人の悪い癖だな。
売れる、人気がある。それが決していい作品だと
限らないからな。それを忘れるなよ!GOODLUCK!!BABY!!

村上春樹ならでは
個人と世界、現在と過去、現実と空想…、
いろんな物語が渾然一体となって読み手に強い力で迫ってくるところは、村上春樹ならでは。
村上春樹作品のエッセンスが凝縮された傑作だと思います。

自分の足場がぐらりと動いて、これを読んだことで、自分の何かが変わってしまったような読後感。
(読み終わって空を見て、月が一つなので安心しました。)
BOOK3が待ち遠しいです。





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